2022年F1第16戦イタリアGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはセルジオ・ペレス(レッドブル)、ランド・ノリス(マクラーレン)、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)、ニック・デ・フリース(ウイリアムズ)、周冠宇(アルファロメオ)だ。
■周冠宇(アルファロメオ・F1チーム・オーレン)
決勝=10位
今日の結果はもちろん、ここ何週間か積み重ねてきた仕事にも、心から満足している。モントリオール以降は厳しい戦いが続いていた。シーズン序盤は競争力が高かったのに、それ以降はパフォーマンスが落ちていたからだ。それだけに、今日こうしてポイント圏内に戻ってくることができて、素晴らしい気分を味わっているし、チームと(スポンサーの)アルファロメオにとっても良い結果だった。
今日はチャンスがあると思っていた。実際にペースも良くて、他のチームと戦うことができた。これから2週間ほどオフになるので、トリプルヘッダーを終えて少し休息を取る時間がある。けれども、それ以上に大事なのは、この時間を使ってモンツァの週末では何が良かったのか、以前のレースでは何が悪かったのかを分析して、今後のレースに向けて準備を整え、モチベーションを高めることだ。
アジアでのダブルヘッダーを楽しみにしている。僕の母国に近い場所での連戦で、応援に来てくれるファンもいるだろうからね。
■ニック・デ・フリース(ウイリアムズ・レーシング)
決勝=9位
今日はとてもうまくいったと感じている。スタートを成功させ、1周目をクリーンに走れたことが重要だったと思う。DRSトレインの中に入ったことで、そのグループについていくことができた。でもペースがとても良かったことは確かで、戦略やタイヤマネジメントについて正しい判断を行った。
『ドライバー・オブ・ザ・デー』に選ばれてとてもうれしい。この機会を与えてもらったことに感謝しているし、とてもうれしく思っている。チャンスをしっかりつかむことができた。
チームにとって素晴らしい一日だった。(他車の)グリッドペナルティが有利に働いたのは確かだが、最終的には自分たちが良いレースをしたんだ。チームの全員、そして自分自身にとって素晴らしいことだと思うから、すごくうれしいよ。
来年、チャンスを得られるといいけれど、でも今回、夢がかなったことは間違いない。僕たちが短時間の準備でこれだけのことを成し遂げられたことに感動している。今は楽しむことにするよ。
(レース後の会見で、2023年のF1シートについて聞かれ)最終的に僕がシートを得られるかどうかを決めるのは僕自身ではない。もちろん、自分がやるべきことはするけどね。とても競争が激しい世界で、一番最近のレースでどれだけうまくやれたかが重要であり、常に高いパフォーマンスを発揮することが求められる。幸い、今週末、僕はいい仕事ができたので、このチャンスをしっかりつかむことができたと思う。
■ピエール・ガスリー(スクーデリア・アルファタウリ)
決勝=8位
トップ3チームのすぐ後ろでフィニッシュすることが、僕たちに可能な最善の結果だったと思う。今日はまたポイントを獲得することができてとてもうれしい。
少しフラストレーションがたまるレースだった。これから何日か、(ダニエル・)リカルドのリヤウイングの悪夢を見るんじゃないかと思うよ。あれこれ試して、彼をオーバーテイクしようと試みた。僕たちのパフォーマンスは全体的にみれば、強力だったと思う。でも今日はマクラーレンを追い越せるだけのペースはなかった。
これから次のシンガポールに備える。何に取り組むべきなのか、どう改善すべきなのかは分かっている。ポイントフィニッシュを続けていくことを目指す。
■ランド・ノリス(マクラーレンF1チーム)
決勝=7位
いい一日だった。最終的な結果にも大満足だ。レースペースはとても良かった。本当なら5位か6位でフィニッシュできたはずだけど、スタートがうまく行かなくていくつかポジションを下げてしまったんだ。あれは痛かったね。今日は大量得点のチャンスだったのに。
でも、この週末にはポジティブな収穫がたくさんあった。今後も進歩していくために試したい、重要なヒントがいくつか見つかったんだ。これからもハードワークを続けて、残りのレースに向けてこの勢いを保てるように努めるよ。
■セルジオ・ペレス(オラクル・レッドブル・レーシング)
決勝=6位
序盤に右フロントのブレーキディスクの温度がものすごく上がって、炎が出るほどになってしまったので、ピットストップを行わなければならなかった。それがレースに大きく影響した。
リフト・アンド・コーストをしなければならず、ハードタイヤでの序盤にはタイヤの温度を上げることができなくて、ラップタイムをかなり失った。ファーストスティントが損なわれ、それがレース全体に影響した。ブレーキを徹底的に管理して走る必要があったんだ。ブレーキがだめになってリタイアしなければならなくなる可能性があったから、そうすることがとても重要だった。
終盤、ソフトタイヤでルイス(・ハミルトン)をとらえることができるかと思ってタイヤ交換をしたが、残念ながらセーフティカーによってそのチャンスがなくなった。僕の方がルイスより新しいタイヤを履いていたから、リスタートできればうまくいったと思うが、レースは再開されなかった。
僕にとっては良い週末ではなかったし、やるべきことは多い。明日、シミュレーターに乗って、すぐにいいリズムを取り戻すつもりだ。