女性ドライバー中心に参戦してきたリシャール・ミル・レーシングが活動停止「もはやその地位を疑う余地はない」

 WEC世界耐久選手権に参戦するリシャール・ミル・レーシング・チームが、活動を停止することを明らかにした。

 シグナテックが運営し、スイスの時計メーカーであるリシャール・ミルが出資していたフランスのこのチームは、女性レーシングドライバーに対し機会を提供してきたが、2023年のWECには参戦しない。

 2019年末に設立されたチームは、2020年にELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズに参戦を開始。2021年にはWECのLMP2カテゴリーにオール女性ドライバーラインアップで参戦した。

盛況の陰で居場所と“優秀なプロ”を失うジェントルマン。2023年は「100%、WECから離れる」

 WEC世界耐久選手権のLMP2プロ/アマクラスに参戦するジェントルマンドライバー、フランソワ・ペロードは、2022年限りでWECから撤退し、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズへと活躍の場を移すことを明言した。

 LMGTEアマクラスで3度チャンピオンに輝き、今季LMP2へと復帰したペロードはこれまでWECとELMSに参戦していたが、来季からELMSへと集中するという。これは、WECのLMP2プロ/アマクラスが廃止されるとの予想に基づき、先回りした決断だ。

LMDh時代にシートはある? 将来が気になるふたりの中堅【WEC富士でズバッと直撃/ジャンマリア・ブルーニ&ロビン・フラインス】

 ここまでマシュー・バキシビエール、ベン・キーティング、フェルディナンド・ハプスブルク、そしてジョシュ・ピアソンと4人のWECドライバーたちを紹介してきたこのコーナーだが、今回はふたりの選手にご登場いただこう。

 まずひとり目は現在、LMGTEプロクラスでポルシェ91号車をドライブしているジャンマリア・ブルーニ。WECファミリーのイギリス人たちからは、”ジミー・ブルーニ”と呼ばれている。

 元F1ドライバーでもある彼は、意外(?)と若い41歳。そんなブルーニは、今年ル・マンでリヒャルト・リエツ、フレデリック・マコウィッキとともにクラス優勝を飾っている。改めてその優勝について聞いてみた。

史上最年少ドライバーの素顔は現役高校生「驚きだった」契約の顛末【WEC富士でズバッと直撃/ジョシュ・ピアソン】

 マシュー・バキシビエール、ベン・キーティング、フェルディナンド・ハプスブルクと、WEC世界耐久選手権を戦う気になるドライバーをご紹介してきたこのコーナー。続いて紹介するのは、ユナイテッド・オートスポーツUSAの23号車からLMP2クラスに出場するアメリカのティーンエイジャー、ジョシュ・ピアソンだ。

 ピアソンは今季、WEC史上最年少の16歳でシリーズに参戦を開始するやいなや、開幕戦・セブリングでクラス優勝を果たすという衝撃のデビュー。こちらも最年少参戦となったル・マン 24時間では、初参戦ながら非凡な走りでクラス6位という順位に貢献した。

まさかの“クリーン・レース”に残り4分で無念の給油「短いFCYがあれば」勝てたJOTA/WEC富士LMP2

 9月11日に行われたWEC世界耐久選手権第5戦富士6時間レースのLMP2クラスで2位となったJOTA38号車オレカ07・ギブソンのウィル・スティーブンスは、たとえ「とても短い」ものだったとしてもFCY(フルコースイエロー)が導入されていれば勝てていたという富士戦について、クラスタイトルへ向け歩みを進めることにはなったと評価している。

■序盤に戦略変更。1スティント1周延ばす