ヌービルのサイン入りグッズが当たる。ヒョンデ、ラリージャパン優勝記念キャンペーンを開催

 ヒョンデ・モビリティ・ジャパンは11月24日、ヒョンデ・シェル・モビスWRTがWRC世界ラリー選手権最終戦『ラリージャパン』で優勝したことを記念し、優勝ドライバーであるティエリー・ヌービルのサイン入りグッズが当たるキャンペーンを同日より開始すると発表した。

 TwitterとInstagramで行われるこの期間限定キャンペーンは、11月10~13日に愛知県と岐阜県で開催されたWRC第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』で、ヒョンデ・モータースポーツのヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)とオッタ・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)がワン・ツー・フィニッシュを達成したことを記念して実施されるもの。抽選で選ばれた20名の当選者には、2023年シーズンも“エース”としてチームを牽引するヌービルの直筆サイン入りNキャップがプレゼントされる。

ヒョンデが2023年ラインアップを発表。タナクの後任は、トヨタから移籍のラッピ/WRC

 TOYOTA GAZOO Racingが2023年のラリー参戦体制を発表した11月18日、ライバル陣営であるヒョンデ・モータースポーツも、来季のWRC世界ラリー選手権における新しいドライバーラインアップを明らかにした。

 2022年ーズンのWRCでマニュファクチャラー選手権2位となったヒョンデは、昨年オフに“ダブルエース”のティエリー・ヌービル、オット・タナクと複数年契約を結んだ。しかし既報のとおり、タナクは韓国のメーカーとの契約が残っている段階でチームを離れることを決断。チームもこれを認めた。

今オフ移籍確定のタナクがヒョンデの3年間を振り返る。将来については「まだ契約していない」/WRC

 ヒョンデ・シェル・モビスWRTのオット・タナク(ヒョンデi20 Nラリー1)は11月10~13日、日本で開催されたWRC世界ラリー選手権第13戦『ラリージャパン』で、僚友ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)に次ぐ総合2位となった。彼は今季最終戦となった同イベントにおいて、3年間過ごしたヒョンデチームでのプログラムにピリオドを打った。

 このエストニア人は2019年、当時トミ・マキネン代表が率いていたTOYOTA GAZOO Racing WRTで自身初となるドライバーズタイトルを獲得。その翌年、マルチタイムスチャンピオンとなるべく、ドイツはアルゼナウに拠点を置くチームに籍を移した。

ヌービル「来年はもっと強くなりたい」勝田「本当に特別な日です」【ラリージャパン・トップ3会見】

 愛知県と岐阜県で開催されたWRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』。11月13日、ラリー最終日の戦いを終えて今戦の勝者となったティエリー・ヌービル、2位のオット・タナク、母国ラリーで3位を獲得した勝田貴元、そして優勝マニュファクチャラーであるヒョンデのチーム副代表ジュリアン・モンセが会見に登場しそれぞれの想いを語った。

優勝:ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)

【いざ、ラリージャパン2022】注目の参戦ドライバー紹介/Vol.5『ティエリー・ヌービル』

 いよいよ日本に帰ってくる、ラリージャパン。WRC世界ラリー選手権『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』が、11月10~13日にシーズン最終戦として愛知県と岐阜県を舞台に開催される。北海道での開催以来、実に12年ぶりのカムバックとなる日本での世界選手権を楽しみ尽くすべく、ここではエントリーリストに名を連ねる有力参戦ドライバーや、今季より導入の最高峰“ラリー1”クラスの最新ハイブリッド車両の成り立ちや個性を紹介する。その第5回は、次世代を担う若手のホープとして期待を集め、WRC昇格後にはヒョンデ・シェル・モビスWRTのエースとして毎年タイトル候補の一角に名を連ねる【ティエリー・ヌービル】にスポットを当てる。

 難易度の高い舗装イベントを数多く開催する国内選手権の特徴もあり、かねてよりWRCの舞台に“ターマック・マイスター”を数多く輩出してきたベルギーだが、往時のブルーノ・ティリー、フレディ・ロイクスといった同国出身ラリーストの系譜に連なる次世代スター候補として、華々しく表舞台に登場したのがヌービルだった。

オット・タナク、今季限りでのヒョンデ離脱を発表。2023年の契約残るも早期解消

 10月23日、ヒョンデ・モータースポーツは、オット・タナクが「一身上の都合により」2022年シーズン限りで同陣営を離脱することを明らかにした。

 2019年のWRC世界ラリー選手権シリーズチャンピオンであるタナクは、週末に行われた第12戦ラリー・スペインを総合4位でフィニッシュした数時間後、韓国メーカーと袂を分かつ旨を発表。これに続き、所属チームであるヒョンデ・シェル・モビスWRTも声明を発表し、彼が今季限りでチームを離れることを確認した。

ヒョンデ副代表、WRCメーカータイトル奪還は厳しい状況になるも「我々はまだ諦めていない」

 ヒョンデ・モータースポーツの副チーム代表を務めるジュリアン・モンセは、ニュージーランドで開催されたWRC世界ラリー選手権第11戦ラリー・ニュージーランド(ラリーNZ)でペース不足となったヒョンデi20 Nラリー1について、問題の解決策を探るようチームに呼びかけた。また、同氏は2022年シーズンのマニュファクチャラータイトル獲得がきわめて困難な状況となった現在も、「まだ諦めたわけではない」と奮起を促している。

 ヒョンデ・シェル・モビスWRTは、第8戦フィンランドから3連勝し、好調の波に乗ってニュージーランド最大の都市オークランドで9月29日から10月2日にかけて開催されたラリーNZに挑んだ。しかし、同ラウンドではトヨタ勢に対して苦戦を強いられ、ライバルにワン・ツー・フィニッシュを許す結果に。期待された4連勝は果たせなかった。