ピレリF1、2023年はコンパウンドを1種類追加、『C0』を含む合計6種類に

 ピレリは、F1スリックタイヤのコンパウンドを現在の5種類から、2023年には6種類に増やす予定であることを明らかにした。今までのC1コンパウンドの名称を『C0』に変更し、新しいコンパウンドを『C1』にするということだ。現在の最もハード寄りのC1とC2のタイム差が大きすぎることが理由だという。

WRカーの定義、タイヤの種類は何種類あるか知っていますか?【読んで得するラリージャパンWRC基礎講座1】

 11月10~13日、愛知と岐阜の両県においてWRC世界ラリー選手権最終戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』が開催される。日本でのWRC開催は2010年が最後であり、実に12年ぶりのカムバックとなる。この間にシリーズのトップカテゴリーにトヨタが参戦を開始し、今季は3つの選手権で連覇を達成。チャンピオンとして母国ラリーに凱旋する。本企画は、そんなラリージャパンをいっそう楽しく見るために、中継やレポート等でよく見聞きする基礎的なラリー用語を解説していくもの。厳選した30個のワードを計10回にわけて紹介していくラリー講座の初回は、選手権タイトルと参戦車両、タイヤを取りあげる。

1.ふたつのシリーズ、マニュファクチャラーズとドライバーズ

2022年の新F1タイヤ規則への適応を進めるドライバーたち。タイヤウォーマーの温度引き下げには懸念の声

 新18インチタイヤでの初めてのF1シーズンが終わりに近づいている。2022年型タイヤの新たな課題のひとつは、予選でいかにして適切に機能する作動領域に入れるかということだ。新タイヤへの適応を進めつつあるドライバーたちだが、規則変更への懸念を示す者もいる。

 フェラーリのカルロス・サインツは、予選でタイヤをベストな状態に持っていくことに、昨年よりも苦労していると明かす一方で、新タイヤで経験を積み、慣れてくれば問題はなくなるとの考えを示した。

F1日本GPの金曜FP2は90分の2023年用タイヤテストに。ピレリが正式にプランを公表

 F1タイヤサプライヤーのピレリは、第18戦日本GPと第19戦アメリカGPの金曜フリープラクティス2回目を利用して、2023年用F1タイヤのテストを行う。この2戦のFP2では通常の60分が90分に拡大される。

 ピレリは日本GPプレビューのなかで、このテストについて正式に発表し、次のように説明した。