いよいよ日本に帰ってくる、ラリージャパン。WRC世界ラリー選手権『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』が、11月10~13日にシーズン最終戦として愛知県と岐阜県を舞台に開催される。北海道での開催以来、実に12年ぶりのカムバックとなる日本での世界選手権を楽しみ尽くすべく、ここではエントリーリストに名を連ねる有力参戦ドライバーや、今季より導入の最高峰“Rally1(ラリー1)”クラスの最新ハイブリッド車両の成り立ちや個性を紹介する。その初回は、共通ハイブリッド元年となる今季から、Mスポーツ・フォードWRTのレギュラードライバーとして戦う【クレイグ・ブリーン】にスポットを当てる。
過去6年間で5回目の戴冠。“絶対王者”ヨハン・クリストファーソンが王座獲得/WorldRX第8-9戦
10月29~30日にスペインを代表するF1サーキット、バルセロナ特設トラックで争われた2022年WorldRX世界ラリークロス選手権第8-9戦は、ダブルヘッダーの土曜こそ2019年チャンピオンの意地を見せたティミー・ハンセン(ハンセン・ワールドRXチーム/プジョー208 RX1e)が今季初勝利を飾ったものの、続く日曜は一転。
全者条件横並びの電動化初年度となる今季も、引き続き快進撃を続ける“絶対王者”ヨハン・クリストファーソン(KMS/フォルクスワーゲンRX1e)がキャリア通算34勝目を手にし、最終戦を残して過去6年間で5回目のドライバーズタイトル獲得を決めてみせた。
爆音の車内での必需品。ショートカットは諸刃の剣【読んで得するラリージャパンWRC基礎講座2】
11月10~13日、愛知と岐阜の両県においてWRC世界ラリー選手権最終戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』が開催される。日本でのWRC開催は2010年が最後であり、実に12年ぶりのカムバックとなる。この間にシリーズのトップカテゴリーにトヨタが参戦を開始し、今季は3つの選手権で連覇を達成。チャンピオンとして母国ラリーに凱旋する。本企画は、そんなラリージャパンをいっそう楽しく見るために、中継やレポート等でよく見聞きする基礎的なラリー用語を解説していくもの。厳選した30個のワードを計10回にわけて紹介していくラリー講座の第2回目は、アイテナリーとインカット、そしてインカムについて説明する
4.アイテナリー
WRカーの定義、タイヤの種類は何種類あるか知っていますか?【読んで得するラリージャパンWRC基礎講座1】
11月10~13日、愛知と岐阜の両県においてWRC世界ラリー選手権最終戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』が開催される。日本でのWRC開催は2010年が最後であり、実に12年ぶりのカムバックとなる。この間にシリーズのトップカテゴリーにトヨタが参戦を開始し、今季は3つの選手権で連覇を達成。チャンピオンとして母国ラリーに凱旋する。本企画は、そんなラリージャパンをいっそう楽しく見るために、中継やレポート等でよく見聞きする基礎的なラリー用語を解説していくもの。厳選した30個のワードを計10回にわけて紹介していくラリー講座の初回は、選手権タイトルと参戦車両、タイヤを取りあげる。
1.ふたつのシリーズ、マニュファクチャラーズとドライバーズ
TGR WRCチャレンジプログラム2期生、今季最後のラリーは厳しい結果に。完走は大竹のみ
10月28~29日、TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム2期生である大竹直生、小暮ひかる、山本雄紀の3名は、2022年のプログラムの最終戦としてフランスのターマック(舗装路)ラリー『クリテリウム・デ・セヴェンヌ』に参戦した。結果は大竹がラリー4クラス14位で完走。小暮と山本はリタイアとなった。
ラリーの本場であるヨーロッパで修行中の3名にとって、今回のラリーは欧州ラリー6戦目。ターマックでのイベントは9月に出場したイタリアの『ラリー・サンマルティーノ・ディ・カストロッツァ』以来、2度目の挑戦となった。
WRC2王者アンドレアス・ミケルセン、11月に新型『ファビアRSラリー2』の実戦デビューを担当へ
2021年にERCヨーロッパ・ラリー選手権王者に輝き、同じくWRC世界ラリー選手権のセカンド・クラス“WRC2”でもタイトルを獲得したアンドレアス・ミケルセンが、11月5日にドイツで開催予定の「中央ヨーロッパでもっとも要求の厳しいグラベルラリーのひとつ」として知られるラウジッツ・ラリーへの出場を表明。ERCでも共闘したトクスポーツWRTのオペレートにより、新開発の『シュコダ・ファビアRSラリー2』の実戦競技デビューを任されることとなった。
ノルウェー出身のスタードライバーとして“復権”を果たしたミケルセンは、シュコダ・モータースポーツのサポートを受け、約214kW(289PS)を発生する新スペック・ファビアのステアリングを握り、本格デリバリーを前に開発に不可欠な役割を果たすべく公式戦デビューを迎える。
【動画】夜明け前の峠道でタイム差わずか0.3秒。ヒョンデドライバーによる好バトル/WRCスペイン
ラリー・スペイン3日目の朝、まだ夜が開けていない暗闇のなかで行われたSS16で、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのダニ・ソルドとティエリー・ヌービル(ともにヒョンデi20 Nラリー1)がステージベストと2番手タイムを記録。当該ステージのオンボードビデオが、2台の比較映像としてWRC公式YouTubeチャンネルで公開されている。
WRC世界ラリー選手権第12戦『ラリー・スペイン』が開催されたのは10月21~23日。この時期のヨーロッパは陽が短く、最終日のSS16は朝7時過ぎに開始されたが、辺りは暗闇に包まれていた。しかし、ラリーにおいては珍しいことではない。夜間走行でも視界を確保する“ライトポッド”と呼ばれる補助ライトを装着し、選手たちは真っ暗なステージを駆け抜けていくのだ。
【動画】2022WRC第12戦スペイン ダイジェスト
10月21日から23日にかけて、スペイン北東部のリゾート地サロウを中心にWRC世界ラリー選手権第12戦『ラリー・スペイン』が開催され、TOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が2022年シーズン初優勝を飾った。同イベントのダイジェスト動画が、シリーズのYouTube公式チャンネルをはじめ、ヒョンデ、トヨタの各オフィシャルチャンネルで公開されている。
ドライバー/コドライバー選手権のチャンピオンが前戦ニュージーランドで決定したため、ラリー・スペインはマニュファクチャラーズタイトルの行方が注目される一戦となった。
ニック・ハイドフェルドとカルロス・チェカ、4輪2輪の世界選手権経験者が電動RX2eに初挑戦
今週末の10月29~30日にスペインを代表するF1トラック、カタロニア・サーキットで争われる2022年WorldRX世界ラリークロス選手権第8戦/第9戦に向け、併催イベントとして実施予定の電動ワンメイク戦『FIA RX2e Championship』にビッグゲストが登場する。2輪、4輪ともに最高峰の世界選手権を経験したニック・ハイドフェルドとカルロス・チェカが、デュアルサーフェスの特設コースでラリークロスに初挑戦することがアナウンスされた。
ドイツ・メンヒェングラートバッハ出身のハイドフェルドは、1999年に国際F3000王者を獲得して以降、2000年から11年間のF1時代に13回の表彰台を獲得。プロスト、ウイリアムズ、BMWザウバー、ルノーなどで活躍を演じた。
WRCスペイン優勝のオジエ、ラリージャパンでコドライバー変更。ヴァンサン・ランデと参戦へ
10月27日、TOYOTA GAZOO Racing WRTは、11月10~13日に開催されるWRC世界ラリー選手権第13戦『ラリージャパン』でのドライバーラインアップを発表。この中でセバスチャン・オジエのコドライバーが、ベンジャミン・ヴェイラスからヴァンサン・ランデに替わることが確認された。
先週末に行われたラリー・スペインで2022年シーズン初優勝、そしてペアとしても初勝利を果たしたオジエ/ヴェイラス組。ヴェイラスにとっては、昨シーズン限りで引退したジュリアン・イングラシアの後任として“8冠王者”のコドライバーとなって以来、自身初のWRC優勝でもあった。