9月8日から11日にかけて、ギリシャのラミアを中心に開催されたWRC世界ラリー選手権第10戦『アクロポリス・ラリー・ギリシャ』は、ヒョンデ・シェル・モビスWRTのワン・ツー・スリー・フィニッシュによって幕が閉じられた。ヒョンデにとってチーム史上初となる表彰台独占の快挙が果たされた今戦のダイジェスト動画が、シリーズのオフィシャルYouTubeチャンネルをはじめ、各チームの公式チャンネルで公開されている。
8年ぶりのWRC復帰を果たした2021年に続き、2年連続で開催された伝統のグラベル(未舗装路)イベントは、波乱に満ちたものとなった。土曜のデイ3でトップ3がそろってアクシデントに見舞われ順位を落としたのはその最たるもので、同日には選手権リーダーのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がコース脇の立ち木にクルマをヒットさせるミスがあり、これによって大きく順位を落としてしまった。また、チームメイトのふたりにはメカトラブルが発生。王者トヨタにとっては非常に厳しい一戦となっている。