2023年にデビューするポルシェ963のカーナンバーが決定「かつての栄光の日々を思い出す」/IMSA

 ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツから2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスに参戦する新型LMDh車両『ポルシェ963』が、かつてのポルシェRSスパイダーのプログラムにおけるポルシェおよびペンスキーの成功にちなみ、カーナンバー6と7をつけることが、2022年のIMSA最終戦プチ・ル・マン開催中の9月30日にアナウンスされた。

リシ・コンペティツィオーネが将来のLMH参戦を検討中。2023年IMSAにはフェラーリ296 GT3で出場決定

 リシ・コンペティツィオーネのチームオーナーであるジュゼッペ・リシは、2023年のデビューに向けフェラーリが開発中の新型ル・マン・ハイパーカー(LMH)を使ってレースに参戦する可能性を「探っている」と、現在開催されている2022年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権最終戦のプチ・ル・マンにおいて語った。

 また、リシは2023年のデイトナ24時間やセブリング12時間に、新型296 GT3で出場することを明言している。

アキュラARX-06、次週IMSA公認テストで“2台目”を追加。ポルシェ963は不参加、セブリングでの36時間テストへ

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は、10月1日にジョージア州ロード・アトランタで開催される『プチ・ル・マン』10時間レースをもって、2022年シーズンを終了する。このレースをもって、現行トップカテゴリーであるDPiはその歴史に幕を下ろす。

 そして最終戦のレースウイーク明けには、LMDh車両がトップカテゴリーにデビューする2023年に向け、シリーズは早くも動き出すことになる。10月3〜5日、最終戦の舞台と同じロード・アトランタにて、IMSA公認テストが開催され、ここでアキュラ、キャデラック、BMWの新型LMDhマシンが走行を予定しているのだ。

 最終戦のレースウイークに入り、これらのテストを含めたLMDhマニュファクチャラーの最新動向が見えてきたので、以下にまとめてお伝えする。

■プロトンが両シリーズでポルシェ963のカスタマーに?

ファーフス、BMWの開発状況に自信。新型LMDhは「正しい道を進んでいる」/IMSA

 BMW MチームRLLのフルタイムドライバーとして、来季のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスで新型LMDhマシンをドライブするアウグスト・ファーフスとニック・イェロリーは、BMW MハイブリッドV8がこれまでのテストにおいて有望な進歩を遂げ、箱から出してすぐにでも競争力を発揮することができると考えている。

 ファーフスとイェロリーは先週、同じくBMWワークスドライバーであるコナー・デ・フィリッピ、フィリップ・エングとともにBMW MチームRLLでIMSA GTPの最初のフルシーズンを戦うドライバーとなることがアナウンスされた。

BMW、新型LMDhの2023年IMSA向けカラーリング発表。アウグスト・ファーフスら4名の起用も明らかに

 BMW Mモータースポーツは9月22日、2023年にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスにデビューするLMDh車両『BMW Mハイブリッド V8』のレース用カラーリングを発表するとともに、2台のドライバーラインアップを明らかにした。

ウィル・スティーブンス、アキュラ陣営のWTRと決別も2023年LMH/LMDhのシートはすでに確保

 ウィル・スティーブンスは、今シーズンのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のミシュラン・エンデュランス・カップのうち2ラウンドでドライバーを務めたウェイン・テイラー・レーシング(WTR)と決別したことを明らかにした。

 スティーブンスはWTRの10号車アキュラARX-05の追加ドライバーとしてシーズン序盤のデイトナ24時間とセブリング12時間に参戦したが、10月1日に行われるシーズン最終戦のプチ・ル・マンでは、既報のとおりトヨタのWEC世界耐久選手権ドライバーでもあるブレンドン・ハートレーがスティーブンスに代わって10号車陣営に加わる。

トヨタドライバーのIMSA参戦は「ケース・バイ・ケース」で判断も「可夢偉には別の問題がある」とバセロン

 WEC世界耐久選手権に参戦するトヨタGAZOO Racingのテクニカル・ディレクターを務めるパスカル・バセロンは、同チームに所属するドライバーが2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に他メーカーのLMDh車両で参戦することを「ケース・バイ・ケース」で許可すると明らかにした。