ル・マン100周年大会を含む2023年WECは全7戦に。富士6時間は9月10日開催予定

 9月29日、WEC世界耐久選手権は2023年シーズンの年間スケジュールを明らかにした。“シーズン11”として行われる来季は全7戦が予定され、日本ラウンドのWEC富士は9月10日に開催されることになった。

 今季の全6戦から1ラウンド増加した2023年のカレンダーに加わったのは、2021年シーズンに初めてWECが開催されたポルティマオだ。来シーズン、アルガルベ・サーキットで行われる耐久イベントは、ヨーロッパ地域で行われる4つめレースとしてカレンダーに復帰する。

ウィル・スティーブンス、アキュラ陣営のWTRと決別も2023年LMH/LMDhのシートはすでに確保

 ウィル・スティーブンスは、今シーズンのIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のミシュラン・エンデュランス・カップのうち2ラウンドでドライバーを務めたウェイン・テイラー・レーシング(WTR)と決別したことを明らかにした。

 スティーブンスはWTRの10号車アキュラARX-05の追加ドライバーとしてシーズン序盤のデイトナ24時間とセブリング12時間に参戦したが、10月1日に行われるシーズン最終戦のプチ・ル・マンでは、既報のとおりトヨタのWEC世界耐久選手権ドライバーでもあるブレンドン・ハートレーがスティーブンスに代わって10号車陣営に加わる。

アウディ離脱のニコ・ミューラーがプジョーへ。2023年WECでのレギュラーシートを獲得

 プジョーは9月15日、ニコ・ミューラーと契約を交わしたことを発表した。前日にアウディからの離脱が発表されたミューラーは来季、プジョー・ハイパーカープログラムの一員としてWEC世界耐久選手権に参戦する予定だ。

 DTMドイツ・ツーリングカー選手権でシーズン2位を2度経験しているミューラーは現在、GT3ベースの同シリーズでチーム・ロズベルグに所属し、アウディR8 LMSエボIIで2022年シーズンを戦っている。

トヨタドライバーのIMSA参戦は「ケース・バイ・ケース」で判断も「可夢偉には別の問題がある」とバセロン

 WEC世界耐久選手権に参戦するトヨタGAZOO Racingのテクニカル・ディレクターを務めるパスカル・バセロンは、同チームに所属するドライバーが2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に他メーカーのLMDh車両で参戦することを「ケース・バイ・ケース」で許可すると明らかにした。