リカルド、“厳しすぎる”10秒ペナルティを乗り越え7位「落ち込んだけど諦めなかった」ファン投票では1位/F1第20戦

 2022年F1メキシコGP決勝で、マクラーレンのダニエル・リカルドは7位、ランド・ノリスは9位だった。

 11番グリッドのリカルドはミディアムタイヤでのファーストスティントを長く取り、7番手に上がったところでソフトタイヤに交換し、プッシュしていくという戦略を採った。途中、11番手を走っていた角田裕毅(アルファタウリ)をオーバーテイクしようとした際に接触。角田はマシンにダメージを受けてリタイアした。

オコン「マクラーレンのペースに対抗できず、ペナルティを受けたリカルドに敗れた」アルピーヌ/F1第20戦決勝

 2022年F1メキシコGP決勝で、アルピーヌのエステバン・オコンは8位を獲得した。アルピーヌとマクラーレンのコンストラクターズ選手権4位争いは依然激しく、アルピーヌが4位を維持しているものの、フェルナンド・アロンソがトラブルによりリタイアしたことで、その差は7点に縮まった。

■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=8位
10番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

ボッタスが10位、第9戦以来の入賞「もっと上を期待していたが、ハードタイヤを機能させられなかった」/F1第20戦

 2022年F1メキシコGP決勝で、アルファロメオのバルテリ・ボッタスは10位を獲得、第9戦カナダGP以来の入賞を果たした

■バルテリ・ボッタス(アルファロメオ・F1チーム・オーレン)
決勝=10位
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード

ルクレール6位「パッケージの力を最大限引き出したが、トップ集団に加われなかった」フェラーリ/F1第20戦

 2022年F1メキシコGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは6位、カルロス・サインツは5位だった。7番グリッドのルクレールは1周目に6番手に上がり、5番グリッドのサインツはポジションをキープ。2台は前のグループについていくことはできなかったが、後ろのグループには十分なギャップを築き、1周目に走っていたポジションでフィニッシュした。

レッドブル&HRC密着:フェルスタッペンのマネージメント能力を信頼しソフトを選択。代表はメルセデスの戦略に驚き

 レッドブルのマックス・フェルスタッペンが、F1メキシコGP決勝レースをポールポジションからスタートした。レッドブルにとっては、2018年のダニエル・リカルド以来4年ぶり、ホンダにとっては1990年のゲルハルト・ベルガー以来32年ぶりの快挙となった。

 しかし、ポールポジションからスタートするフェルスタッペンにとって、メキシコGPには不吉なデータがあった。それは、ポールシッターは2016年を最後にレースで勝てていないということだ。この間、フェルスタッペンは3勝しているが、2017年と2018年は2番手、2021年は3番手といずれもポールポジション以外からの逆転勝利だった。

ハミルトンに抜かれたラッセル「相手がチームメイトでなければ、もっとアグレッシブにいったかも」/F1第20戦

 2022年F1メキシコGP決勝で、メルセデスのジョージ・ラッセルは2番グリッドから4位でフィニッシュした。スタート直後、ポールポジションのマックス・フェルスタッペン(レッドブル)には届かず、3番手スタートのルイス・ハミルトンに抜かれた後、4番手スタートのセルジオ・ペレス(レッドブル)の後ろに落ちてしまった。

 4番手を走り続けた後、上位勢のなかでは最後にピットストップ。ラッセルはソフトタイヤへの交換を望んでいたが、チームはハードを選択。ミディアムで前を走るペレスのペースが終盤落ちてくることを期待しての決断だった。しかし結局ラッセルはペレスに追いつくことができず、フリーストップを得られる状況だったため、71周のレースの69周目にソフトタイヤに履き替えて、ファステストラップを記録した。

2位ハミルトン、タイヤ選択を悔やむ「レッドブルを見て『しまった』と思った」代表も「戦略は誤り」と発言/F1第20戦

 2022年F1メキシコGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは2位表彰台を獲得した。3番グリッドからミディアムタイヤを選択し、スタート直後にチームメイトのジョージ・ラッセルをかわして2番手に上がり、ソフトタイヤスタートでレースをリードするフェルスタッペンのすぐ後ろを走り続けた。その後、フェルスタッペンはソフトからミディアムに交換、2回ストップかと思われた。一方でハミルトンはミディアムからハードに交換し、1回ストップを目指した。チームとしては、終盤、フェルスタッペンが再度タイヤ交換を行うか、タイヤが終わってしまうことを期待していたわけだが、フェルスタッペンはハードタイヤのハミルトンとのギャップを拡大していき、余裕で1ストップで走り切った。

【角田裕毅F1第20戦密着】抜群のタイヤマネージメントで入賞を狙える位置を走行も接触。適切な冷却が不可能でリタイアに

 F1第20戦メキシコGPのスタートでソフトタイヤを選択した角田裕毅(アルファタウリ)。トップ3チーム以外でソフトをスタートタイヤに選択したドライバーは、角田を含めて14人中4人だけ。リスクを覚悟で、角田は勝負に出た。その勝負とは、ソフトタイヤのグリップ力を活かして、スタート直後にポジションを上げることだった。

 角田とアルファタウリはこの日のレースが1ストップになる可能性が高いと感じていた。そうなれば、ピットストップを利用した順位変更は簡単ではない。さらに1ストップになれば、各スティントが長くなるため、タイヤのマネージメントが重要になり、オーバーテイクを仕掛けづらくなるからだ。

ペレス3位でランキング2位に復帰も「少し残念。ピットストップのロスでルイスにチャレンジできなかった」F1第20戦

 2022年F1メキシコGP決勝で、レッドブルのセルジオ・ペレスは、ホームグランプリで3位表彰台を獲得した。2番グリッドのジョージ・ラッセル(メルセデス)がスタート直後のバトルのなかで後退したことから、4番グリッドのペレスは1周目に3番手に浮上。その後、ピットストップでミディアムタイヤに履き替える際に、左リヤの装着に時間がかかり、時間を失った。上位勢全員がピットストップを行った段階で、ペレスは変わらず3番手。前を行くルイス・ハミルトン(メルセデス)を抜くにはいたらず、3位でレースを締めくくった。