レッドブル&HRC密着:2013年以来のコンストラクターズ制覇に王手。絶対的に有利な状況でアメリカGPに臨む

 前戦F1日本GPでマックス・フェルスタッペンがドライバーズ選手権2連覇を達成したレッドブルとHRCは、コンストラクターズ選手権制覇に王手をかけてアメリカGPに乗り込んできた。

 日本GPで今シーズン5回目の1-2フィニッシュを飾ったレッドブルのコンストラクターズポイントは619点。これに対して、選手権2位のフェラーリは454点。その差は165点あり、アメリカGPを終了した時点でレッドブルがフェラーリに147点以上の差をつけれていれば、レッドブルが3レースを残してコンストラクターズチャンピオンの座に就く。

フェラーリが初日両セッションでトップ「マシンのペースはいいが、快適とはいえない」とサインツ/F1第19戦

 2022年F1アメリカGPの金曜、フェラーリのシャルル・ルクレールは、フリー走行1では、ヤングドライバーテスト規則のもと、テストドライバーのロバート・シュワルツマンにマシンを託した。今回のFP2は90分に拡大され、2023年用プロトタイプタイヤのテストに当てられたが、FP1で走らなかったルクレールを含むドライバーたちは、FP2の序盤は2022年のタイヤで通常の作業に取り組むことが許された。大部分のドライバーたちが2023年用プロトタイプタイヤでのテストに専念したため、ルクレールは2022年型ミディアムタイヤでトップタイムを記録した。

 カルロス・サインツはフリー走行1はトップタイム、フリー走行2では4番手だった。

アメリカ出身のサージェントがオースティンでFP1初登場「F1マシンに良い意味で驚いた」:ウイリアムズ/F1第19戦

 2022年F1アメリカGPの金曜、ウイリアムズの育成ドライバーのローガン・サージェントはF1で定められたヤングドライバーテスト枠でFP1に参加、ニコラス・ラティフィのマシンに乗った。サージェントがFP1で走るのはこれが初めて。

■ローガン・サージェント(ウイリアムズ・レーシング)
フリー走行1=19番手(1分40秒325:ソフトタイヤ/23周)

【角田裕毅F1第19戦密着】丁寧なメディア対応で見えた成長。2023年は「リーダーシップをとれるようなドライバーに」

 F1シンガポールGP後に新型コロナウイルスに感染したため、筆者は日本GPを欠席した。国際自動車連盟(FIA)の新型コロナのルールにより、陽性になった場合は週末にサーキットに入ることができないため、この『角田裕毅密着』と『レッドブル&HRC密着』の執筆担当はお休みとなった。急きょ代役として担当していただいた吉田知弘さんと柴田久仁夫さんには、この場を借りてお礼を申し上げたい。

 欠席はしたが、じつは日本GPを取材するために鈴鹿には行っていた。またアルファタウリの広報や取材仲間たちが、角田裕毅(アルファタウリ)の音声データを送ってくれたので、日本GPで角田がどんな戦いをしていたのかはその音声データを通して伺い知ることができた。

アレックス・パロウがマクラーレンでFP1デビュー「超ハッピー。プレッシャーはあったが最大限の仕事をした」/F1第19戦

 2022年F1アメリカGPの金曜、アレックス・パロウはF1で定められたヤングドライバーテスト枠でFP1に参加、ダニエル・リカルドのマクラーレンに乗った。パロウがF1ウイークエンドの公式セッションで走るのはこれが初めて。

■アレックス・パロウ(マクラーレンF1チーム)
フリー走行1=17番手(1分39秒911:ミディアムタイヤ/21周)

フェラーリのシュワルツマンがFP1初出場「最高で大変な1時間だった」/F1第19戦

 2022年F1アメリカGPの金曜、フェラーリのテストドライバー、ロバート・シュワルツマンは、F1で定められたヤングドライバーテスト枠でFP1に参加、シャルル・ルクレールのF1-75に乗った。シュワルツマンがF1ウイークエンドの公式セッションで走るのはこれが初めて。彼は最終戦アブダビのFP1ではカルロス・サインツのマシンで走行することが決まっている。

フェルスタッペン「良いテストができてポジティブな初日」ペレスはPU交換で5グリッド降格へ:レッドブル/F1第19戦

 2022年F1アメリカGPの金曜、レッドブルのマックス・フェルスタッペンはフリー走行1=2番手/2=7番手、セルジオ・ペレスはフリー走行1=5番手/2=10番手だった。今回のFP2は90分に拡大され、2023年用プロトタイプタイヤのテストに当てられた。

 チームはペレスのパワーユニットに5基目のICEを投入、金曜時点で5グリッド降格が決まっている。

■マックス・フェルスタッペン(オラクル・レッドブル・レーシング)
フリー走行1=2番手(1分37秒081:ソフトタイヤ/15周)/2=7番手(1分39秒575:2023年用プロトタイプタイヤ/26周)

角田裕毅「マシンは快適。あとはQ3進出のため、まとめ上げるだけ」チームも「期待どおり」とポジティブ/F1第19戦金曜

 2022年F1アメリカGPの金曜、スクーデリア・アルファタウリの角田裕毅はフリー走行1=14番手/2=12番手だった。

 チーフレースエンジニアのジョナサン・エドルズは、一日を次のように振り返った。

「今回FP2ではピレリの(2023年用プロトタイプタイヤの)テストを実施するため、FP1で2セッション分のセットアップ作業とレースに向けたタイヤの理解を進めなければならず、非常に忙しい一日だった」

F1が女性だけの新レースシリーズ立ち上げを計画。F3、F2、F1に向けた育成が目的、10代をターゲットとしたカテゴリーに

 F1が、女性だけのフィーダーシリーズの創設に向けて動いていると伝えられている。F3、F2、そしてF1へとドライバーを昇格させていくためのカテゴリーで、早ければ2023年にスタートする可能性がある。

 ドライバーを女性に限定したシリーズとしては、2019年にスタートしたWシリーズがある。2020年は新型コロナウイルスのパンデミックの影響を受けて中止。2022年には資金不足のためにシーズン最後の2ラウンドがキャンセルされた。シリーズCEOは、2023年に継続する意向を示している。

F1アメリカGP FP2:2023年用ピレリタイヤのテストを実施、26周のプログラムをこなす。初日はルクレールが最速

 2022年F1第19戦アメリカGPのフリー走行2回目が行われ、シャルル・ルクレール(フェラーリ)がトップタイムをマークした。2番手はバルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、3番手はダニエル・リカルド(マクラーレン)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は12番手だった。

 現地時間午後5時からのFP2は、FP1に続いて快晴。すでに夕方にもかかわらず、気温29.4度、路面温度36.7度と、ほとんど真夏の陽気だ。このセッションは通常より30分長い90分になり、来季2023年用のピレリタイヤがテストされる(使用数は2セット。コンパウンドは不明)。ただしFP1でルーキードライバーにマシンを譲ったルクレール、リカルド、ボッタスらは、最初の30分は通常タイヤで走ることが許可されている。