【渡辺康治HRC社長インタビュー前編】HONDAロゴ復活はレッドブルとの強い絆の証。一方で「2026年以降の話とは無関係」

 2022年のF1第18戦日本GPには、たくさんの海外メディアもやってきた。3年ぶりの日本、そして鈴鹿サーキットが本当に待ち遠しかったと彼らは口を揃えた。

 一方で旧知のジャーナリストたちからは、『ところでホンダは、どうするんだ』という質問を受けた。昨年限りで公式に『HONDA』は参戦を終了したが、今年はレッドブル陣営に『HRC(ホンダレーシング)』としてパワーユニット(PU)に関する技術支援をしている。その契約自体、当初は1年限りの予定が2025年まで延長された。一方で、契約間近と思われていた2026年からのレッドブルとポルシェの提携交渉も決裂してしまった。

3年ぶりの2022年F1日本GPに3日間で計20万人が来場。雨の決勝日は9万4000人を動員

 10月7~9日に三重県の鈴鹿サーキットで行われた2022年F1第18戦日本グランプリ『Honda 日本グランプリレース』。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりの開催となった今大会には、3日間で計20万人が来場した。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020、2021年の開催が中止に追い込まれていたF1日本GP。迎えた2022年は、いまだにコロナ禍の影響がのこるものの、母国GPを迎えた角田裕毅(アルファタウリ)が初凱旋するなど、3年ぶりに鈴鹿サーキットにF1マシンが戻ってきた。

2022年F1王座に就いたフェルスタッペン「ホンダと日本のファンの前でタイトルを決められたのは特別なこと。最高の気分」

 2022年F1日本GP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは優勝し、2022年ドライバーズタイトルを確定させた。

 雨のなかレースはスタートしたが、複数のクラッシュが起きたことで、2周で赤旗中断に。長時間の中断を経て、レースは再開され、周回数ではなく時間制限のなかで実施された。

レッドブルのマックス・フェルスタッペンが大雨の鈴鹿で初優勝、ドライバーズ選手権2連覇を達成【決勝レポート/F1日本GP】

 2022年F1第18戦日本GPの決勝が行われ、オラクル・レッドブル・レーシングのマックス・フェルスタッペンが優勝し、2022年シーズンのチャンピオンに輝いた。2位はセルジオ・ペレス(レッドブル)、3位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)となっている。角田裕毅(アルファタウリ)は13位だった。

 日本GP決勝当日は、正午過ぎから雨が降り始め、午後2時のスタート時点では雨足がさらに強くなってきた。レース中の降水確率は100%。強弱はあるものの、終始雨が降り続ける可能性が高い。気温17.5度、路面温度21.8度という低温コンディション。路面グリップの高さからすれば、スタートタイヤはインターミディエイトが定石だが、かなりズブ濡れ状態であり、フルウエットタイヤで出走するドライバーもいそうだ。

フェルスタッペンのドライバーズチャンピオンが決定【順位結果】2022年F1第18戦日本GP決勝

 2022年F1第18戦日本GPの決勝が鈴鹿サーキットで行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)が優勝を飾り、2年連続のドライバーズチャンピオンを決めた。2位はセルジオ・ペレス(レッドブル)、3位はシャルル・ルクレール(フェラーリ)が続き、角田裕毅(アルファタウリ)は13位という結果になっている。

岸田文雄首相、F1日本GP鈴鹿サーキットに来場。表彰台から9万人のファンにアピール

 日本の現役首相がF1日本GPに訪れた。2022年F1第18戦日本GP、10月9日に三重県鈴鹿サーキットで行われた決勝前のセレモニーに、自由民主党総裁で内閣総理大臣を務める岸田文雄首相が出席。鈴鹿サーキットはファンとF1関係者、そして三重県警の警察官や黒色スーツの公安警察とみられる警備のスタッフで、物々しい雰囲気となった。

F1第18戦日本GP予選トップ10ドライバーコメント(2)

 2022年F1第18戦日本GPの予選が行われ、ポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。ポールポジション~5番手に入ったドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、エステバン・オコン(アルピーヌ)だ。

F1第18戦日本GP予選トップ10ドライバーコメント(1)

 2022年F1第18戦日本GPの予選が行われ、6〜10番手のドライバーが土曜日を振り返った。6〜10番手のドライバーはルイス・ハミルトン(メルセデス)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)、セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)、ランド・ノリス(マクラーレン)だ。

ハミルトン「ストレートであまりにも遅い」鈴鹿でメルセデスW13の弱点が露呈、ポールから0.957秒差/F1日本GP予選

 2022年F1日本GPの土曜予選で、メルセデスのルイス・ハミルトンは6番手、ジョージ・ラッセルは8番手という結果だった。ハミルトンのタイムは、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のポールポジションタイムより0.957秒遅いものだった。

 トラックサイド・エンジニアリング・ディレクターのアンドリュー・ショブリンは、苦戦した一日を次のように振り返っている。

「今日のドライコンディションではマシンに苦労した。FP3でのレースに向けた作業は悪くはなかったが、シングルラップが厳しいことが分かったし、タイヤの摩耗が大きかった。ストレートで大幅にタイムを失っている。一方、コーナーも特に強力ではない」

サインツ、0.057秒差で予選3番手「僅差でポールを逃がすという展開にはもううんざり!」フェラーリ/F1日本GP

 2022年F1日本GPの土曜予選で、フェラーリのカルロス・サインツは3番手だった。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のポールポジションタイムとは0.057秒差、チームメイトのシャルル・ルクレールの2番手タイムとは0.047秒差だった。

■カルロス・サインツ(スクーデリア・フェラーリ)
FP3 2番手(1分30秒965:ソフトタイヤ/27周)
予選 3番手(Q1=2番手1分30秒336:ソフトタイヤ/Q2=6番手1分30秒444:ソフトタイヤ/Q3=3番手1分29秒361:ソフトタイヤ)