本格デビュー3戦目の『トヨタ・カローラGRS TCR』がレース1で連勝劇/TCRサウスアメリカ最終戦

 創設2年目を迎えた南半球のリージョン選手権、TCRサウスアメリカ・シリーズの最終戦が10月8~9日にアルゼンチンのサン・フアンで開催され、前戦ブエノスアイレスで実戦わずか2戦目ながらポール・トゥ・ウインでのシリーズ初優勝を飾った新型『トヨタ・カローラGRS TCR』が、引き続き“実力どおりの直球勝負”となるレース1を制覇し、連勝を記録した。

 新型TCRマシン開発を託された18歳の新鋭ホルヘ・バリオは、続くレース2でも肉弾戦を演じてペナルティ裁定を受けつつも3位に喰い込み、この南米発のモデルに高い戦闘力が秘められていることを示した。

シーズン裁定2転3転のTCR規定最終年は、ロバート・ダールグレンが王座防衛に成功/STCC最終戦

 2022年のSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権シーズン最終戦、マントープパークでのタイトル決定戦が9月30~10月1日に争われたが、レースウイーク直前にスウェーデン・モータースポーツ連盟(SBF)の再調査結果が発表され、裁定が二転三転の上、従来のリザルトが復活する展開に。

 結果、選手権首位の王者ロバート・ダールグレン(PWRレーシング/クプラ・レオン・コンペティションTCR)は、週末を戦う前にポイントリードを復元してタイトル防衛に近づくと、レース2の4位入賞によりTCR規定最終年に自身4度目のチャンピオンを獲得するなど、戦う側にとっても見る側にとってもスッキリしないエンディングとなった。

新型『トヨタ・カローラGRS TCR』がデビュー2戦目でポール・トゥ・ウイン/TCRサウスアメリカ第7戦

 創設2年目のシーズンで数多くの話題を振り撒く南半球のTCRリージョン選手権、TCRサウスアメリカ・シリーズの第7戦が、9月17~18日の週末にアルゼンチン・ブエノスアイレスで開催され、前戦で世界デビューを果たした新型『トヨタ・カローラGRS TCR』が早くもポール・トゥ・ウインでの初優勝を達成。この“南米発”の新型TCRマシン開発を託された18歳のホルヘ・バリオが、2戦目にして歴史を作ることとなった。

開幕戦失格裁定とリザルト改変の波乱を経て、バックマン兄が連勝。ブリンクも勝利/STCC第5戦

 9月10~11日にスカンジナビアン・レースウェイこと、スウェーデンのアンダーストープで争われたSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権第5戦は、会期直前に選手権首位の王者ロバート・ダールグレン(PWRレーシング/クプラ・レオン・コンペティションTCR)に対し、開幕戦優勝の裁定が覆る異例の展開となり、ポイントリードが半減した状態での幕開けに。

 雨絡みでクラッシュも多発した週末は、タイトル候補となったアンドレアス・バックマン(レストラップ・レーシング/アウディRS3 LMS 2)が連勝を決め、一気にランキング2位に急浮上。最終ヒートはトビアス・ブリンク(ブリンク・モータースポーツ/アウディRS3 LMS 2)が勝利を挙げ、アウディ勢が3ヒートを制圧する結果となった。