勝田貴元がトヨタ最上位の3位獲得。GRヤリス・ラリー1は、計11本のステージで最速タイムを記録

 11月13日(日)、WRC世界ラリー選手権第13戦『ラリー・ジャパン』の競技最終日デイ4が、豊田スタジアムのサービスパークを起点に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合4位でフィニッシュ。チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合5位、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合12位でフィニッシュした。

 サテライトチームのTOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから初のWRC母国ラウンドに出場した勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)はトヨタ勢最上位となる総合3位となり、表彰台を獲得した。

ヌービル「来年はもっと強くなりたい」勝田「本当に特別な日です」【ラリージャパン・トップ3会見】

 愛知県と岐阜県で開催されたWRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』。11月13日、ラリー最終日の戦いを終えて今戦の勝者となったティエリー・ヌービル、2位のオット・タナク、母国ラリーで3位を獲得した勝田貴元、そして優勝マニュファクチャラーであるヒョンデのチーム副代表ジュリアン・モンセが会見に登場しそれぞれの想いを語った。

優勝:ティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)

愛知出身の勝田貴元が地元開催のラリージャパンで3位フィニッシュ「何とか乗り切ることができました」

 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムに参加し、WRC世界ラリー選手権にフル参戦している勝田貴元が、11月10日(木)から13日(日)にかけて愛知県と岐阜県で開催されたWRC第13戦『ラリージャパン』に出場。お馴染みのアーロン・ジョンストンとのペアでトヨタGRヤリス・ラリー1を駆り、2022年シーズン2度目となる総合3位表彰台を獲得した。

 愛知県出身の勝田にとって、2010年大会以来12年ぶりの開催となった『ラリージャパン』は、初のWRC母国ラウンドであり“ホームラリー”でもあった。とはいえ、以前の北海道大会と打って変わってターマック(舗装路)イベントとなった今大会については、勝田も他の選手と同様に初出場であり、アドバンテージはほとんどない状態でラリーを開始することとなった。

勝田貴元、今季2度目の3位表彰台も「嬉しいですが、まだまだ満足できない」/ラリージャパン

 11月10日から13日にかけて、愛知県と岐阜県で開催されたWRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』において、日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合3位表彰台を獲得した。

 自身初の母国開催となったWRCイベントで総合4番手を走り、最終日となった13日(日)にそこから順位をひとつ上げた勝田。彼は、最後のステージとなったSS19で8度の世界王者であるセバスチャン・オジエ(トヨタGRヤリス・ラリー1)の追撃を振り切って3位表彰台を手にしたいま、「正直、本当にほっとしています」と語った。

【いざ、ラリージャパン2022】注目の参戦ドライバー紹介/Vol.3『勝田貴元』

 いよいよ日本に帰ってくる、ラリージャパン。WRC世界ラリー選手権『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』が、11月10~13日にシーズン最終戦として愛知県と岐阜県を舞台に開催される。北海道での開催以来、実に12年ぶりのカムバックとなる日本での世界選手権を楽しみ尽くすべく、ここではエントリーリストに名を連ねる有力参戦ドライバーや、今季より導入の最高峰“ラリー1”クラスの最新ハイブリッド車両の成り立ちや個性を紹介する。その第3回は、地元名古屋の名門ラリーショップを生家としながら、まずはレーシングカート、そしてミドルフォーミュラで頭角を現したのち、TOYOTA GAZOO Racingのスカラシップに挑戦すると、瞬く間に世界選手権まで駆け上がった日本期待のWRCドライバー【勝田貴元】にスポットを当てる。

 国内ラリー界で“勝田”と聞けば、瞬間的にLUCK(ラック)を思い浮かべるほど。勝田貴元は祖父で創業者でもある照夫氏、そして父で現役ラリーストの範彦氏(全日本ラリー9冠)というサラブレッド一家の3代目として生まれた。そんな家業を横目で眺めつつ、自身は幼い頃から自転車競技のBMXに熱中していたという。

母国凱旋のトヨタ、12年ぶり開催のWRCラリージャパンで優勝目指す「最高の結果を出したい」

 TOYOTA GAZOO Racing WRTは、11月10~13日に開催されるWRC世界ラリー選手権第13戦『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』に、セバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデ組(トヨタGRヤリス・ラリー1)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)の3台体制で参戦し、トヨタにとって母国ラウンドとなるイベントでの優勝を狙う。

 WRCの日本ラウンドはかつて、2004年から2010年にかけて北海道で6回行われ、今回は12年ぶりの開催となる。しかし、戦いの舞台は北海道から中部地方の愛知県および岐阜県へと移り、競技が実施されるステージの路面はグラベル(未舗装路)からターマック(舗装路)に変わるなど、まったく新しいラリーとして行われる。

ラリージャパンは攻めていく。勝田貴元、自身初のWRC母国戦は「最初からプッシュしていきたい」

 先週末、スペインで開催されたWRC世界ラリー選手権第12戦『ラリー・スペイン』で完走を果たした勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、ラリー後のオンライン取材会において、次戦の『フォーラムエイト・ラリージャパン2022』では序盤からスピードを求めていきたいと述べた。

 全13戦で争われる2022年シーズンの終盤戦、2年連続でピュア・ターマック(舗装路)ラリーとして行われたラリー・スペインで、日本人WRCドライバーの勝田は総合7位入賞を果たした。

犯人は金属片? 勝田貴元ほか3選手の“タイヤを破壊”した道路脇に潜む魔物/WRCスペイン

 10月21日から23日にかけて、スペイン北東部のサロウを中心にWRC世界ラリー選手権第12戦ラリー・スペインが開催され、日本人WRCドライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合7位入賞。同イベント5度目の出場で初完走を果たした。そんな勝田がラリー後のオンライン取材会に登場し、ラリージャパン前最後のラウンドとなった今戦を振りかえった。

 勝田は今季3戦目のピュア・ターマック(舗装路)ラリーを、次戦のジャパンに向けて「ターマックのフィーリングを得るという意味で非常に重要」な一戦と位置づけて臨み、序盤は苦戦しタイムを失いながらもラリー後半にはペースを改善。終盤には優勝を争うクルーたちと大差ないレベルまで自身のパフォーマンスに押し上げるに至った。

WRCスペインに挑む勝田貴元、ターマックに自信を深める「イープルで学ぶことができた」

 TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから今季のWRC世界ラリー選手権にフル参戦している勝田貴元。彼はまもなく開幕する第12戦『ラリー・スペイン』に向けて、ターマック(舗装路)での自信を深めておりトリッキーな展開を終わらせようとしている。

 ラリー・スペインは10月21日から23日にかけて、同国北東部のリゾート地サロウを中心に開催される。ピュア・ターマックラリーとして、昨年に続き2年連続開催となる同イベントに勝田はこれまで計4回出場しているが、このうちの2回はラリー2(旧R5)車両での参戦だった。

新旧WRC王者を擁すトヨタ、次戦ラリー・スペインの目標はマニュファクチャラーズタイトル獲得

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは、10月21~23日に開催される2022年シーズン第12戦『ラリー・スペイン』に、セバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組(トヨタGRヤリス・ラリー1)、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)、新チャンピオンのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)という布陣で臨む。チームがこの大会で狙うのはマニュファクチャラーズタイトルの獲得だ。

 スペイン北東部のリゾート地サロウを拠点とするラリー・スペインは、今シーズン3戦目となるピュア・ターマック(舗装路)ラリー。前回ラウンドのラリー・ニュージーランドで総合2位に入ったオジエは、スペインで過去3回の優勝経験があり、エバンスも昨年の大会で総合2位に入っている。