WEC世界耐久選手権に出場する気になるドライバー第1弾として、アルピーヌのマシュー・バキシビエールをご紹介した本企画。続いて第2弾としてご紹介するのは、TFスポーツ33号車アストンマーティン・バンテージAMRでLMGTEアマクラスに参戦するアマチュアドライバー、ベン・キーティング(“さん”という敬称を付けたくなるが、今回は呼び捨てで……)。富士6時間レースの金曜日、朝の走行前という忙しい時間にもかかわらず、大いに語ってくれた。
プジョーの核心部に攻め込む由良さんと、カメラを持ったノリノリ王子。グリッドでは中嶋親子が揃う【WEC富士裏側ブログ】
ついに“ル・マン”が日本に帰ってきた!
というわけで、3年ぶりのWEC富士6時間レースが無事に終了しました。ここでは、コロナ禍になってから海外出張=ル・マンにも行けなくなり、WECのパドックに戻ることを心待ちにしていた編集部員が、富士戦の舞台裏を写真とともに(テンション高めに)お届けします。
“一方通行”だったウイナーの無線。暑さで分かれたタイヤ選択とその結末etc.【WEC富士決勝日Topics2】
9月11日、富士スピードウェイで行われたWEC世界耐久選手権第5戦富士6時間レースは、トヨタGAZOO Racingの8号車GR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)の勝利により、幕を閉じた。
これでトヨタは富士で開催されたWEC9レース中、8戦で勝利を納めたことになる。また、トヨタが地元・富士でワン・ツーを飾るのは、4回連続のことである。
■前回の“フル・グリーン”レースも富士
ガスリーに勝ったフランス期待の星。トヨタを脅かす存在に?【WEC富士でズバッと直撃/マシュー・バキシビエール】
新型コロナウィルスのパンデミックで、この3年間、まったく世界選手権レースがやって来なかった日本に、9月9日〜11日、いよいよWEC世界耐久選手権が帰ってきた。この後もMoto GP、F1、WRCと日本では国際イベントが目白押しではあるが、何はともあれ4輪世界選手権としてはWECが一番乗り。世界を転戦する“サーカス”がやってきた富士スピードウェイのパドックには、久々に多国籍な雰囲気が満ちていた。
そこで今回は、この約3年間、海外から送られてくる国際映像でしか見ることのできなかった注目のドライバー数名を実際に直撃し、気になるあれこれを聞いてきたので、連載形式でお届けしたい。
初回となる今回紹介するのは、マシュー・バキシビエール(Matthieu Vaxivière。実際の発音は、“マチュー・ヴァクシヴィエー”が近い)。今年トヨタの強力なライバルとして、開幕戦セブリングと第4戦モンツァを制しているアルピーヌ・エルフ・チームのドライバーだ。1994年生まれ、フランス出身の27歳である。
■モンツァで可夢偉と接触。日本のファンを警戒?
ワン・ツーのフェラーリに歯が立たなかったポルシェ「彼らは速すぎ」とクリステンセン/WEC富士LMGTEプロ
WEC世界耐久選手権第5戦富士6時間レースのLMGTEプロクラスでワン・ツー・フィニッシュを果たしたフェラーリの後塵を拝す形となったポルシェドライバーのミカエル・クリステンセンは、フェラーリに対して「チャレンジできなかった」とレースを振り返った。
クリステンセンとケビン・エストーレは、ポルシェGTチームの92号車ポルシェ911 RSR-19をドライブ。予選ではクラス最速タイムをマークするも、決勝ではフェラーリの先行を許し、優勝したAFコルセ51号車フェラーリ488 GTE Evoから31秒差のクラス3位でフィニッシュしている。
まさかの“クリーン・レース”に残り4分で無念の給油「短いFCYがあれば」勝てたJOTA/WEC富士LMP2
9月11日に行われたWEC世界耐久選手権第5戦富士6時間レースのLMP2クラスで2位となったJOTA38号車オレカ07・ギブソンのウィル・スティーブンスは、たとえ「とても短い」ものだったとしてもFCY(フルコースイエロー)が導入されていれば勝てていたという富士戦について、クラスタイトルへ向け歩みを進めることにはなったと評価している。