「レースをしろ」DPi最終レースでタイトル争うアキュラ勢にオーダーなし/IMSAプチ・ル・マン

 いよいよ今週末の10月1日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2022年シーズンは、伝統の『プチ・ル・マン』で最終戦を迎える。このロード・アトランタを舞台にした10時間レースは、現行の最高峰規定&クラスである『DPi』の最後のレースでもある。2023年からは、LMDh車両が争う『GTP』クラス(規定上はル・マン・ハイパーカー車両も参戦可能)へと、IMSA最高峰カテゴリーは生まれ変わる予定だ。

 このDPi最終レースでタイトルを争うのはウェイン・テイラー・レーシング(WTR)とメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)という、ふたつのアキュラARX-05使用チームだ。ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)社長のデビッド・ソルターズは、いずれのチームもアキュラから「レースをしろ」という指示を超える特別な命令を受けることはない、と明言してメーカーオーダーの存在を否定。さらにソルターズは、今季を「極めて記録的な」一年であると評価している。

初走行のシンガポールに臨む角田裕毅「忙しいコースだが、パフォーマンスを引き出せれば入賞を狙う」/F1第17戦プレビュー

 アルファタウリの角田裕毅は、今週末の2022年F1第17戦シンガポールGPに向け、初走行のマリーナ・ベイ・市街地サーキットでのレースは簡単にはいかないが、パフォーマンスを発揮できれば入賞を狙うと語った。

 チームのホームレースとなったイタリアGPを終え、アルファタウリは、2023年も角田を起用することを発表した。アルファタウリで3年目のシーズンを迎えることが決まり、嬉しく思っていると角田はコメントした。

王者RXRを撃破し、ルイス・ハミルトン率いるX44が今季初優勝/エクストリームE第4戦

 シリーズ史上初の南米大陸決戦となった電動オフロード選手権、エクストリームE第4戦『アントファガスタ・ミネラルズ・カッパーX Prix』は、同イベントよりエントリー名を改称したF1王者ルイス・ハミルトン率いるX44ヴィダ・カーボン・レーシングのセバスチャン・ローブ/クリスティーナ・グティエレス組が、トップチェッカーを受けたNEOMマクラーレン・エクストリームEのペナルティにより今季初勝利を獲得。

 一方で、ニコ・ ロズベルグ創設の初代王者ロズベルグ・Xレーシング(RXR)は、選手権リーダーとして予選最速を記録したものの、ファイナルを前に技術的な問題が発生し、タイトル獲得のチャンスを逸する結果となった。

フェラーリF1-75が勝てなくなった3つの理由(3):ポーパシング軽減規定がセッティングに影響

 フェラーリが前回優勝したのは、7月のオーストリアGPのことであり、その後の5レースで、勝ち星から見放されている。シーズン当初のあの目を見張るようなF1-75の速さは、いったいどこに行ってしまったのか。フェラーリの失速をF1i.comのニコラス・カルペンティエルが技術的な面から分析、3つの理由を挙げた(全3回連載)。第1回「フェラーリF1-75が勝てなくなった3つの理由:開発の方向性の間違い」 、第2回「レッドブルが驚異的進化を達成」  に続く今回は、ポーパシング/バウンシング軽減のためにFIAが発行した技術指令書の影響について考察する。

シンガポールの路面を再舗装。18インチタイヤと新型F1マシンでレースは「まったく新しいものになる」とピレリが予想

 ピレリは、F1が今年から18インチタイヤを導入したことと、マリーナ・ベイ・市街地サーキットでは路面の再舗装が行われたことから、チームは今週末のシンガポールで「ほぼ完全に新しいレース」に直面するだろうと述べている。

 世界的な新型コロナウイルスの大流行により、シンガポールは2020年と2021年の2年連続でF1の開催中止を余儀なくされた。したがって、F1が前回シンガポールを訪れた2019年から3年が経っている。その年はセバスチャン・ベッテルがフェラーリにおり、最後の勝利を飾った時だが、それからコース自体とF1の双方において変化があった。

ル・マン100周年大会を含む2023年WECは全7戦に。富士6時間は9月10日開催予定

 9月29日、WEC世界耐久選手権は2023年シーズンの年間スケジュールを明らかにした。“シーズン11”として行われる来季は全7戦が予定され、日本ラウンドのWEC富士は9月10日に開催されることになった。

 今季の全6戦から1ラウンド増加した2023年のカレンダーに加わったのは、2021年シーズンに初めてWECが開催されたポルティマオだ。来シーズン、アルガルベ・サーキットで行われる耐久イベントは、ヨーロッパ地域で行われる4つめレースとしてカレンダーに復帰する。