F1シーズン序盤に大量のポイントを逃したアロンソ、その損失は「受け入れられない」今後は新PU投入も避けられず

 フェルナンド・アロンソは、今シーズンのアルピーヌのパフォーマンスを誇りに思っていると述べているものの、信頼性の問題で今年彼が失ったポイント数については「まったく受け入れられない」と批判的だ。

 最近のアロンソはスペインGPからオランダGPまで10戦連続で入賞したが、水圧のトラブルによってその入賞記録はイタリアGPで止まってしまった。また先週末のシンガポールGPでは、エンジントラブルによってたった20周でリタイアすることを余儀なくされた。

アルピーヌF1とガスリー、アルファタウリとデ・フリースがそれぞれ合意、2023年の契約が近々発表か

 アルピーヌF1チームとレッドブルは、ピエール・ガスリーのアルピーヌ加入と、ニック・デ・フリースのアルファタウリ加入について、近日中に同時に発表することで合意したといわれている。早ければF1日本GPの週末に発表が行われるかもしれない。

 虫垂炎と診断されたアレクサンダー・アルボンの代役に指名されたデ・フリースが、イタリアGPでF1デビューを飾り、見事な走りでポイントを獲得したのを見て、レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、アルファタウリのガスリーの後任として彼と2023年の契約を結ぶことを考えた。アルピーヌがガスリーを欲しがっているため、レッドブル側はガスリーの後任としてふさわしいドライバーを探していたのだ。

F1第17戦シンガポールGP予選トップ10ドライバーコメント(2)

 2022年F1第17戦シンガポールGPの予選が行われ、ポールポジション~5番手に入ったドライバーたちが土曜日を振り返った。ポールポジション~5番手に入ったドライバーはシャルル・ルクレール(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)だ。

アルファタウリF1のガスリー、2023年移籍の可能性を認める「2、3週間のうちに明確な答えが出ると思う」

 アルファタウリF1チームのピエール・ガスリーは、2023年のプランについては、今後2週間か3週間のうちに決まる見通しであると語った。ガスリーがアルファタウリに残留することは、すでに発表されているが、その後のドライバーマーケットの動きにより、アルピーヌへの移籍の可能性が出てきた。

 フェルナンド・アロンソが今季末でアルピーヌから去り、アルピーヌのリザーブドライバーであるオスカー・ピアストリがマクラーレンに加入することが決定したため、アルピーヌは、2023年のドライバーを探さなければならない状況に陥った。アルピーヌはフランス出身のガスリーをエステバン・オコンのチームメイトに起用し、オールフランスの体制を形成することを望んでいると言われる。

ピアストリ、リカルドからの連絡に安堵「うれしかったし、彼が気持ちを害していないことを知って救われた」

 オスカー・ピアストリは、F1の契約騒動のさなかにマクラーレンから放出されることになったダニエル・リカルドとの接触を恐れていたが、結局のところ最初に連絡をしたのはリカルドの方であり、ピアストリはほっと胸をなでおろしたという。

 8月の初め、アルピーヌのジュニアドライバーであるピアストリが、2023年よりフェルナンド・アロンソの後任になると発表された。しかし高い評判を得ている21歳のピアストリは、その時ですでにマクラーレン移籍が決まっていたため、アルピーヌの発表を否定した。アルピーヌは自チームのドライバーが他チームと契約する権利に異議を唱えたが、FIA契約承認委員会はピアストリに有利な形でこの一件を解決した。

マシンセットアップは乗り心地優先か、グリップ優先か。オコン、F1シンガポールGPで「誰が何を選ぶのか」に注目

 アルピーヌのエステバン・オコンは、今週末のF1第17戦シンガポールGPが手ごわいものになると予想しているという。コースのバンピーな性質から、今年のF1マシンは大きな影響を被ると予測しているのだ。

 新型コロナウイルスのパンデミックにより2020年と2021年はレースが中止になったため、F1がマリーナベイ・ストリート・サーキットへ行くのは2019年以来のこととなる。オコンは2019年はF1でレースをしていなかったが、それまでに3回の出走経験があり、2017年には当時のフォースインディアで入賞を果たしたが、2018年はクラッシュによりリタイアを喫した。

2022年最後の大型アップグレードも。F1シンガポールGPで多数のチームが新パーツ導入へ

 F1ロシアGPがキャンセルされたことで、第16戦イタリアGPの後に3週間のインターバルができたため、多数のチームがこの間にファクトリーで作業に励み、第17戦シンガポールGPで重要なアップグレードを入れるものとみられる。デザインチームは来季型マシンに集中すべき時期にさしかかっており、多くのチームにとって、これが今季型最後の大規模アップグレードになるだろう。

 アルピーヌはすでに認めているように、2台のA522に新しいフロアを入れる予定だ。この新パーツは、ドラッグを増やすことなく大量のダウンフォースをもたらすと、チームは大きな自信を示している。