2023年、WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスにハーツ・チーム・JOTAのポルシェ963から参戦することが決定したイーフェイ・イェ。22歳の中国人である彼は、シングルシーターからスポーツカーへと転向してわずか2年で、トップカテゴリーにデビューすることになる。
チームWRT、BMWへのスイッチ初年度から“大所帯”に。総勢7〜8台のM4 GT3を導入へ
チーム代表のヴァンサン・ボッセは、チームWRTが2023年、7~8台のBMW M4 GT3でレースプログラムに取り組む予定であることを明らかにした。
2022年シーズンをもって13年に及んだアウディとの関係を終了させたWRTは、2024年にBMW Mハイブリッド V8でWEC世界耐久選手権に参戦するが、GT3レースでは2023年からBMWとのプログラムを開始する。彼らはその初年度から、大規模なフリートを編成する構えだ。
トヨタ7号車優勝、2位8号車が戴冠。平川亮は参戦初年度にチャンピオンに輝く【WEC第6戦バーレーン決勝レポート】
11月12日、WEC世界耐久選手権の2022年シーズン最終戦となる第6戦『バーレーン8時間レース』が、バーレーンのバーレーン・インターナショナル・サーキットで開催された。すべてのクラスでタイトルが決定するこの一戦では、トヨタGAZOO Racingの7号車GR010ハイブリッド(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)が今季2勝目を挙げた。
2位に入ったトヨタのもう1台、8号車GR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)が、ハイパーカークラスのドライバーズタイトルを獲得。平川は最高峰クラスへの参戦初年度で、ル・マン24時間レース優勝とシリーズ制覇を成し遂げることとなった。
このワン・ツー・フィニッシュにより、トヨタはハイパーカーのマニュファクチャラーズタイトルも決めている。トヨタにとっては、4年連続でのダブルタイトル獲得となった。
『F1参入、脱プロト』でドライバー流出が止まらないアウディスポーツ「チャンスを奪うわけにはいかなかった」
2026年からのF1世界選手権への参入、それを受けたLMDh開発プログラムの中止により、相次いでワークスドライバーが流失しているアウディスポーツ。ヨーロッパのパドックではさまざまな噂がささやかれる中、アウディスポーツのカスタマーレーシング代表、クリストファー・ラインケに、今季の活動や噂の真意について直撃した。
■量産終了のR8、『Evo3』アップデートはあり得る
チームWRTのエース、ファントールとウィーツも“フォーリングス”を離れる。アウディが発表
アウディスポーツは、ドリス・ファントールとシャルル・ウィーツがBMW Mモータースポーツに移籍し、2023年もチームWRTの下でGT3レースに参戦するというニュースが“予想”されるなか、両ドライバーがファクトリーラインナップから離脱することを確認した。
GT3パドックでは広く知られていたこの展開は、10月30日(日)に行われたFIAモータースポーツ・ゲームスで、ファントールがサンテロック・レーシングが運営するアウディR8 LMSエボIIで3位入賞を果たした後にアウディからアナウンスされた。
チームWRT、2台のBMW M4 GT3でドバイ24時間参戦へ。バレンティーノ・ロッシも出場か
2023年1月13〜15日にアラブ首長国連邦のドバイ・オートドロームで開催されるハンコック・ドバイ24時間レースの暫定エントリーリスト発表により、チームWRTの2台のBMW M4 GT3が、全32台のGT3車両とともにこのレースへ参戦することが分かった。
アウディとともに2022年1月のドバイ24時間を制していたチームWRT。2022年シーズン限りでアウディとの関係を解消した彼らは、マシンをBMWへと変更してドバイでの王座防衛に挑むことになる。チームおよびBMWからの正式アナウンスはまだないものの、チームWRTにとってはBMW車両による最初のレースにもなりそうだ。
『BMW Mチーム WRT』始動。前日までのアウディから一夜にして鞍替え、M4 GT3をテスト
10月3日、BMW MチームWRTは、バルセロナのカタルーニャ・サーキットでBMW M4 GT3の最初のテストを行った。バレンティーノ・ロッシもステアリングを握り、M4 GT3での初走行を行っている。
チームWRT、GTプログラムもBMWへスイッチ。バレンティーノ・ロッシらが2台のM4 GT3をテストへ
ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSに参戦しているチームWRTは、2022年最終戦のレース翌日となる10月3日、スペインのバルセロナで2台のBMW M4 GT3をテストすると明らかにした。
WRTペアがスプリントカップ3連覇。雨のレース2では劇的な逆転勝利も/GTWCヨーロッパ第9戦
9月17~18日、バレンシア・サーキットでファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第9戦が行われ、土曜のレース1はシルバーカップエントリーの53号車フェラーリ488 GT3エボ(AFコルセ)を駆るユリース・ド・ポー/ピエール-アレクサンドル・ジョン組がポール・トゥ・ウインで今季2勝目をマーク。ウエットレースとなった日曜のレース2は、前日にスプリントカップ3連覇を決めた32号車アウディR8 LMSエボII(チームWRT)のシャルル・ウィーツ/ドリス・ファントール組が、ファイナルラップでトップを奪う逆転劇で今季最後の60分スプリントを締めくくってみせた。
年間5戦で争われるスプリントカップ最終戦の舞台は、スペインのバレンシア。土日の2日間で天候が様変わりした週末最初のレースは、第6戦ミサノでシルバーカップクラスのスプリントカップ王者を決めたAFコルセのペアが速さをみせた。
LMDh時代にシートはある? 将来が気になるふたりの中堅【WEC富士でズバッと直撃/ジャンマリア・ブルーニ&ロビン・フラインス】
ここまでマシュー・バキシビエール、ベン・キーティング、フェルディナンド・ハプスブルク、そしてジョシュ・ピアソンと4人のWECドライバーたちを紹介してきたこのコーナーだが、今回はふたりの選手にご登場いただこう。
まずひとり目は現在、LMGTEプロクラスでポルシェ91号車をドライブしているジャンマリア・ブルーニ。WECファミリーのイギリス人たちからは、”ジミー・ブルーニ”と呼ばれている。
元F1ドライバーでもある彼は、意外(?)と若い41歳。そんなブルーニは、今年ル・マンでリヒャルト・リエツ、フレデリック・マコウィッキとともにクラス優勝を飾っている。改めてその優勝について聞いてみた。