キャシディ、レッドブルの地元で2勝目飾る。プライニングはうれしい母国優勝/DTM第7ラウンド

 9月24~25日、DTMドイツ・ツーリングカー選手権の第7ラウンドがオーストリアのレッドブルリンクで行われ、ニック・キャシディ(アルファタウリ・AFコルセ/フェラーリ488 GT3エボ)がレース1/第13戦で2022年シーズン2勝目をマーク。日曜のレース2/第14戦ではトーマス・プライニング(KUSチーム・ベルンハルト/ポルシェ911 GT3 R)が母国ウインを達成した。

 全8ラウンドで争われているシーズンの終盤戦。スパ・フランコルシャンで行われた第6ラウンドから1週間のインターバルを置いて開催された今ラウンドでは、前戦スパで今季初優勝を飾ったキャシディが2戦連続優勝を果たした。

新型『トヨタ・カローラGRS TCR』がデビュー2戦目でポール・トゥ・ウイン/TCRサウスアメリカ第7戦

 創設2年目のシーズンで数多くの話題を振り撒く南半球のTCRリージョン選手権、TCRサウスアメリカ・シリーズの第7戦が、9月17~18日の週末にアルゼンチン・ブエノスアイレスで開催され、前戦で世界デビューを果たした新型『トヨタ・カローラGRS TCR』が早くもポール・トゥ・ウインでの初優勝を達成。この“南米発”の新型TCRマシン開発を託された18歳のホルヘ・バリオが、2戦目にして歴史を作ることとなった。

2024年に東京でフォーミュラE開催か!? 小池百合子都知事が都議会定例会で「開催目指す」と発言

 9月20日、東京都議会で行われた令和4年第3回定例会のなかで、東京都の小池百合子都知事がエネルギー問題についての発言を行うなか「フォーミュラEの2024年の開催を目指し、関係者と協議を進めて参ります」と発言した。実現すればフォーミュラEにとっては初の日本開催となるとともに、日本での公道レースが実現する可能性もある。

ラウンド・オブ12進出を賭けた緊迫のプレーオフは、伏兵ブッシャーが今季19人目の勝者に/NASCAR

 2022年NASCARカップシリーズのプレーオフ3戦目、16名から12名に絞られる“ラウンド・オブ・16”最終ラウンドとなった第29戦『バスプロショップス・ナイトレース』は、最後の50周で執拗な追い上げを見せたチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)を振り切り、伏兵クリス・ブッシャー(RFKレーシング/フォード・マスタング)が待望のシーズン初優勝をマーク。今季19人目のカップウイナーとなっただけでなく、チームにとっては2017年7月にリッキー・ステンハウスJr.がトップチェッカーを受けて以来、そしてブラッド・ケセロウスキー(RFKレーシング/フォード・マスタング)をオーナードライバーに迎え入れたRFKにとっても初の勝利に。

 これで今季のプレーオフは、エリック・ジョーンズ(ペティ・GMSモータースポーツ/シボレー・カマロ)、ダレル“バッバ”ウォレスJr.(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)、そしてブッシャーと“非進出”ドライバーが3戦連続の勝利を飾る異例の展開となっている。

第7世代『フォード・マスタング』の世界初公開を受け、2023年投入“Gen3”も最新ルックで登場へ/RSC

 南半球を代表する人気カテゴリー、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップで、2023年の導入が予定される新規定車両“Gen3”のうち、フォード陣営が投入する『フォード・マスタング・スーパーカー』が化粧直しを受けることに。この9月14日に世界初公開された量産モデルの“第7世代”刷新に合わせ、最新フェイスを採用。カラーリングも施されたテスト車両が、10月6~9日に開催されるシリーズ最大の祭典『レプコ・バサースト1000』の会場でお披露目されることが決まった。

 今月に入り、北米でワールドプレミアされた最新型『フォード・マスタング』の発表と同時に、同社のモータースポーツ活動を担うフォード・パフォーマンスは、都合6カテゴリーに向けたプレゼンテーションも実施。そのなかには、話題をさらったGT3版の初公開に加えてフェイスリフトが施されたGen3規定スーパーカーも含まれていた。

1秒以内に20台超。DTM初優勝を遂げたニック・キャシディが語るスーパーGTとの「ハードさ」の違い

 長年参戦していたスーパーGTと全日本スーパーフォーミュラ選手権を2020年シーズンをもって“卒業”し、欧州へと拠点を移したニック・キャシディ。2020-21シーズン以降はフォーミュラE世界選手権をメインに参戦し、今季はDTMドイツ・ツーリングカー選手権にもレッドブル・アルファタウリカラーをまとうAFコルセのフェラーリ488 GT3 Evoでフル参戦を開始した。

 そのキャシディが、9月11日に行われた2022年第6ラウンド、スパ・フランコルシャン戦のレース2でDTM初優勝を遂げた。

土曜スプリントはサンテロ、日曜決勝はバリオと、TGRAのトヨタ・カローラが完勝/STC2000第9戦

 南米大陸で“技術的最高峰カテゴリー”を自負するハイテクFFツーリングカー選手権、スーパーTC2000(STC2000)の第9戦が9月11~12日の週末に開催され、TOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニアのエース、ジュリアン・サンテロ(トヨタ・カローラSTC2000)が土曜のスプリント戦を制覇。続く日曜ファイナルでも、その僚友を務める18歳の新鋭ホルヘ・バリオ(トヨタ・カローラSTC2000)が大逆転でのシリーズ2勝目を飾り、トヨタ陣営が週末“クリーンスイープ”を達成している。

王者キスに待ったを掛ける、帝王ハーン、レンツ、ラッコと主役級が揃って勝利/ETRC第6戦

 前週のチェコ共和国、アウトドローモ・モストに続き“バック・トゥ・バック”の連戦となった2022年ETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップ第6戦ゾルダーは、開幕から快進撃を続けるハンガリー出身の王者ノルベルト・キス(レベス・レーシング/MAN)が土日ともに予選ポールポジションの定位置を得たものの、決勝4ヒートではライバル勢が奮起をみせた。

 土曜レース1でロケットスタートを決めたサッシャ・レンツ(SLトラックスポーツ30/MAN)が、まずはキスからの勝利を奪うと、続くレース2はシリーズ6冠を誇るヨッヘン・ハーン(チーム・ハーン・レーシング/イベコ)が今季2勝目をマーク。明けた日曜の最終レース4も2017年王者アダム・ラッコ(バギラー・ZMレーシング/フレートライナー)が一矢報いるなど、シーズン終盤戦で王者キスに待ったを掛ける展開となった。

佐藤万璃音、FIA F2モンツァで速さ示すも不運「ツイてないで片付けたくないが本当にツイてない」

 9月9〜11日にイタリアのモンツァで開催されたFIA F2第13ラウンドに挑んだ佐藤万璃音(ビルトゥジ・レーシング)は、予選、そしてレース2でトップを狙えるパフォーマンスを示すも、相次ぐ不運で思うような結果が残せない週末となった。

カイル・ブッシュがトヨタ陣営を電撃離脱、2023年はRCRのシボレーをドライブへ/NASCAR

 現地9月13日の火曜午前に、NASCARカップシリーズで2度のタイトルを獲得するカイル・ブッシュ(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)が、在籍15年間でカップ通算56勝をともにしたトヨタ陣営を電撃離脱し、2023年から3台体制へと拡充するリチャード・チルドレス・レーシングへ移籍することを発表。2005~2007年以来のシボレー陣営加入となるカイルは、現在のタイラー・レディック(リチャード・チルドレス・レーシング/シボレー・カマロ)がドライブする8号車のチームを引き継ぎ、クルーチーフのランドル・バーネットと協力することがアナウンスされた。

 9月9~11日にカンザスで争われたプレーオフ第2ラウンド、第28戦『ハリウッド・カジノ400』と前後して、カイル移籍の噂はパドックの“ホット・トピック”となっていた。