鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GPを制した者の数は16人、そのなかに日本人ドライバーは含まれていない。しかし、勝利には至らずとも、母国戦で多くの好走劇が演じられてきたことは事実だ。
鈴鹿F1優勝偉人伝、その完結編は『鈴鹿F1健闘日本人伝』である。今年、自身初の鈴鹿F1凱旋参戦を迎える角田裕毅の活躍に期待しながら、日本勢の挑戦、そして好走の軌跡を振り返ってみたい。
(※文中敬称略。本企画における記録等はすべて、それぞれの記事の掲載開始日時点のものとなる)
鈴鹿サーキットで開催されたF1日本GPを制した者の数は16人、そのなかに日本人ドライバーは含まれていない。しかし、勝利には至らずとも、母国戦で多くの好走劇が演じられてきたことは事実だ。
鈴鹿F1優勝偉人伝、その完結編は『鈴鹿F1健闘日本人伝』である。今年、自身初の鈴鹿F1凱旋参戦を迎える角田裕毅の活躍に期待しながら、日本勢の挑戦、そして好走の軌跡を振り返ってみたい。
(※文中敬称略。本企画における記録等はすべて、それぞれの記事の掲載開始日時点のものとなる)
過去31回あった鈴鹿サーキットでのF1日本GP、ドライバーの国籍別勝利数1位はドイツで、ミハエル・シューマッハー、セバスチャン・ベッテル、ニコ・ロズベルグの3人で計11勝をマークしている。2位は7勝のイギリス。そして4勝で3位に並んでいるのがブラジルとフィンランドだ(数字は手元調べ)。
上位4カ国はいずれも優勝者3人。今回はフライングフィンという伝統的“尊称”で知られるフィンランド勢を取り上げるが、3人のうちのひとり、バルテリ・ボッタスは前々回に登場しているので、残り2名の紹介となる。
『伏兵』というのも曖昧な表現ではあるが、本命とは思われていなかったドライバーの勝利、これも鈴鹿F1の歴史には決して少なくない。そして本命ドライバーが勝った場合より印象が強かったりすることも、伏兵勝利の生来の特権であろう。今回はその範疇に入ると思われる鈴鹿優勝を飾ったドライバーを3人、紹介する。
(※本企画における記録等はすべて、それぞれの記事の掲載開始日時点のものとなる)
ナンバー2ドライバー。それは契約で決まっている場合もあるが、シーズンの流れのなかで成績が決める、そんな印象も強い。いずれにしても、そう呼ばれた者にとって心地よいワードでないことは確かだ。チーム内の序列における下位を示す用語なのだから。
しかし、鈴鹿サーキットでのF1日本GPではナンバー2(と目された者)が勝利を得たことも何度かある。ここに紹介する3人は、そうした状況下で鈴鹿を制し、意地や矜持、底力を見せてくれた者たちだ。
(※本企画における記録等はすべて、それぞれの記事の掲載開始日時点のものとなる)