元F1王者ビルヌーブ、直線上で動いたストロールのドライビングを非難「出場停止処分を受けるべき」/F1第19戦

 元F1チャンピオンのジャック・ビルヌーブは、F1第19戦アメリカGPでフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に対しランス・ストロール(アストンマーティン)が「容認できない」防御の行動をとったとして、ストロールに1レースの出場停止処分を科すべきだと述べている。

 アロンソは22周目に、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)のバックストレートで前方のストロールに追いついた。しかしアロンソがストロールのスリップストリームから抜け出すと、ストロールはポジションを守ろうとわずかに左に進行方向を変えた。

アロンソのペナルティが取り消し、F1アメリカGPの7位を取り戻す。アルピーヌ、再審理で勝利

 F1アメリカGPでフェルナンド・アロンソがペナルティを受けたことに関連してアルピーヌが抗議を行ったため、10月28日に聴聞会が開催された。その結果、アルピーヌの抗議は受理できないと判断された。これに対してアルピーヌは再審理を請求、その結果、ハースの抗議は無効との判断が下された。アロンソはペナルティは取り消されて7位を取り戻し、それに伴い、全体的なリザルトが修正される。

レッドブルF1がコストキャップ違反を認め、ペナルティを受け入れか。金曜にFIAとの合意を発表の見通し

 レッドブル・レーシングが、2021年コストキャップ規則違反を認め、ペナルティを受け入れることでFIAと合意したようだ。FIAとレッドブルは、メキシコGP金曜に、『違反容認合意(Accepted Breach Agreement)/ABA』を結んだことを発表するものと考えられている。

『BBC』と『Sky Sports』は、ペナルティは罰金と空力テストの削減になると推測、『BBC』は罰金は数百万ドル(数億円)レベルになる可能性があると伝えている。

F1 Topic:最高の栄誉であるコンストラクターズタイトルは「ホンダにとって一番欲しかったもののひとつ」

 F1第19戦アメリカGPでレッドブルが2013年以来、9年ぶりにコンストラクターズチャンピオンに輝いた。

 ホンダは昨年マックス・フェルスタッペンのドライバーズチャンピオン獲得をサポートしたが、コンストラクターズ選手権はメルセデスが制していた。ドライバーズ選手権が文字通りドライバーのものであるのに対して、コンストラクターズ選手権は車体を製造したコンストラクターとそのコンストラクターにパワーユニットを供給しているマニュファクチャラーの栄誉であり、そこで仕事をするエンジニアやメカニックたちにとって特別なタイトルだ。

厳しい1年を過ごし、悲願のタイトル獲得「後ろにいるみんなを信じてやってきた」/HRC本橋TDインタビュー

 2022年F1第19戦アメリカGPで、オラクル・レッドブル・レーシングがコンストラクターズタイトルを獲得した。レッドブルのタイトル獲得は2013年以来だ。そのレッドブルのパートナーとして、パワーユニットの開発や製造、運用をサポートするHRCの本橋正充テクニカルディレクターは、今回のタイトル獲得を「素直にうれしいです」と喜んだ。しかしその一方で、前任者の田辺豊治氏からテクニカルディレクターを引き継いだこの1年を振り返り、「実際にやってみると厳しかった」と明かした。

ノリス、COTAのバンプに対処するため薬を服用「飲んでも大差ないが、大変な思いをしていた」/F1第19戦

 マクラーレンのランド・ノリスは、サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)のバンピーな路面のせいで起きたひどい頭痛を抑えるために「頭痛薬を飲まなければならなかった」と語っている。

 バンプはCOTAにおける長年の問題だ。土地の土壌の特に柔らかい部分に水が浸食し、一部の場所で地表の沈下が起きているのだ。今年初め、コース一部で大規模な研磨と再舗装が行われたが、先週末のレース開始時も地表の起伏は懸念事項のままだった。

F1コストキャップ違反問題:不正との批判に憤るレッドブル代表。ライバルは軽い罰を懸念、FIAとの協議結果を注視

 レッドブル・レーシングが2021年F1コストキャップ規則に違反し、上限額を超過していたことが明らかになり、他チームからは厳しいペナルティを求める声が相次いでいる。レッドブルとFIAは合意について協議、レッドブルの創設者ディートリッヒ・マテシッツ氏の死去を受けて、話し合いが一時中断された後、今週半ばから再開される予定となっている。

F1メキシコGP金曜FP1:ローソンが角田裕毅に代わり出場へ。デ・フリースはメルセデスで最後の走行

 スクーデリア・アルファタウリは、F1第20戦メキシコGPの金曜フリー走行1に、レッドブルジュニアドライバーのリアム・ローソンを起用することを明らかにした。若手ドライバーのFP1起用レギュレーションにより、ローソンは角田裕毅のマシンで走行する。

 レッドブルのリザーブドライバーを務め、現在FIA F2に参戦するローソンは、2021年12月のアブダビ・ヤングドライバーテストにアルファタウリから参加した後、今年のベルギーGPでは同チームでピエール・ガスリーのマシンに乗り、FP1デビューを果たした。

アウディ「F1パワーユニットプロジェクトは順調に進行中」2023年に施設拡張が完了、2025年に初コーステストへ

 アウディは、2026年からパワーユニットマニュファクチャラーとしてF1に参戦するにあたり、ザウバーをファクトリーチームとすることを発表した際に、パワーユニットの現在の開発状況についても明かした。

 8月に2026年からパワーユニットマニュファクチャラーとしてF1活動を行うことを明らかにしたアウディは、10月26日、ザウバーと戦略的パートナーとしての契約を結び、同チームをファクトリーチームにすることを発表した。ザウバーは、自身のスイス・ヒンウィルに位置するファクトリーでレースカーの開発・製造を行い、レースオペレーションのプランニングと実行を担当、アウディがドイツ・ノイブルクのファクトリーで製造・開発したパワーユニットを搭載してF1に参戦する。アウディはまた、ザウバー・グループの株式を取得する計画であることも明らかにしている。

2026年からF1参戦のアウディ、ザウバーとファクトリーチーム契約。株式取得の計画も

 2026年からパワーユニットマニュファクチャラーとしてF1に参戦することを8月に発表したドイツの自動車会社アウディは、10月26日、F1プロジェクトの戦略的パートナーとしてザウバーを選択、ザウバーグループの株式を取得する計画であることを発表した。この契約によって、ザウバーは、2026年からアウディのファクトリーチームとして、アウディがドイツ・ノイブルクのファクトリーで製造・開発したパワーユニットを搭載してF1に参戦する。