FIA、監査結果の発表を延期、F1コストキャップ違反者の有無は10日に公表へ

 一部チームがF1バジェットキャップ規則に違反したとの報道がなされたことで、FIAの監査結果の発表に注目が集まっている。しかし、FIAは、10月5日に行われる予定だった発表を、10日に延期することを決めた。

 シンガポールGPの週末、バジェットキャップ導入初年度の2021年に上限額を超えたチームが2チームあり、それはレッドブルとアストンマーティンとみられるとの報道がなされた。

フェルスタッペンの連覇がかかる1戦。最速ラップの1点を狙う争い、ペレスの役割も重要に/F1日本GPの注目ポイント

 いよいよF1が鈴鹿にやってくる。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、日本での開催は3年ぶりだ。タイトル争いも佳境を迎えており、日本GPで今年のチャンピオンが決まる可能性もある。そんな日本GPに向けて、今回はautosport webでもおなじみのF1ジャーナリスト、尾張正博氏がグランプリの見どころを語る。

【全ドライバー独自採点/F1第17戦】チャンピオンもミスする難コンディションで力を発揮したペレスとノリス

 長年F1を取材しているベテランジャーナリスト、ルイス・バスコンセロス氏が、全20人のドライバーのグランプリウイークエンドの戦いを詳細にチェック、独自の視点でそれぞれを10段階で評価する。今回はシンガポールGPでの戦いぶりを振り返る。

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■評価 10/10:難コンディションでノーミスだったペレス

セルジオ・ペレス(レッドブル):予選2番手/決勝1位
ランド・ノリス(マクラーレン):予選6番手/決勝4位

 マリーナ・ベイ・サーキットはカレンダー中最もタフなサーキットのひとつだが、そこで予選の初めからレースの終わりまで、最高のパフォーマンスを見せたドライバーがふたりいた。

マグヌッセンに対するオレンジディスク旗にハースF1代表も不満「これで3度目。またしても不要な時に旗が出された」

 ハースF1チームのチーム代表を務めるギュンター・シュタイナーは、F1第17戦シンガポールGPの決勝レース中にケビン・マグヌッセンに対してオレンジディスク旗が掲示されたことについて、「またしても不要な時に旗が出された」と不満を示した。

 9番グリッドからレースをスタートしたマグヌッセンはスタート時にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と接触し、VF-22のフロントウイングのエンドプレートにダメージを負った。マグヌッセンは当初トップ10のすぐ後ろを走り続けていたが、スチュワードはその損傷がオレンジディスク旗を出すのに十分なものだと考えた。そのためマグヌッセンは、早い段階でピットストップをして、タイヤとフロントウイングを交換せざるを得なかった。

F1シーズン序盤に大量のポイントを逃したアロンソ、その損失は「受け入れられない」今後は新PU投入も避けられず

 フェルナンド・アロンソは、今シーズンのアルピーヌのパフォーマンスを誇りに思っていると述べているものの、信頼性の問題で今年彼が失ったポイント数については「まったく受け入れられない」と批判的だ。

 最近のアロンソはスペインGPからオランダGPまで10戦連続で入賞したが、水圧のトラブルによってその入賞記録はイタリアGPで止まってしまった。また先週末のシンガポールGPでは、エンジントラブルによってたった20周でリタイアすることを余儀なくされた。

アルピーヌF1とガスリー、アルファタウリとデ・フリースがそれぞれ合意、2023年の契約が近々発表か

 アルピーヌF1チームとレッドブルは、ピエール・ガスリーのアルピーヌ加入と、ニック・デ・フリースのアルファタウリ加入について、近日中に同時に発表することで合意したといわれている。早ければF1日本GPの週末に発表が行われるかもしれない。

 虫垂炎と診断されたアレクサンダー・アルボンの代役に指名されたデ・フリースが、イタリアGPでF1デビューを飾り、見事な走りでポイントを獲得したのを見て、レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコは、アルファタウリのガスリーの後任として彼と2023年の契約を結ぶことを考えた。アルピーヌがガスリーを欲しがっているため、レッドブル側はガスリーの後任としてふさわしいドライバーを探していたのだ。

F1日本GPの金曜FP2は90分の2023年用タイヤテストに。ピレリが正式にプランを公表

 F1タイヤサプライヤーのピレリは、第18戦日本GPと第19戦アメリカGPの金曜フリープラクティス2回目を利用して、2023年用F1タイヤのテストを行う。この2戦のFP2では通常の60分が90分に拡大される。

 ピレリは日本GPプレビューのなかで、このテストについて正式に発表し、次のように説明した。

2021年の予算承認プロセスは現在進行中。違反疑惑をかけられたアストンマーティンF1代表は驚きと戸惑いを隠せず

 アストンマーティンは、2021年に予算制限違反をしたというクレームに対し、「驚き」と「当惑」の両方を感じていると述べている。FIAによるチームの予算承認プロセスはまだ進行中なのだ。

 先週末のシンガポールで最も注目を集めたのは、レッドブルが2021年の予算制限を大幅に超過した疑惑で、メルセデスとフェラーリが火に油を注いだが、アストンマーティンも違反の可能性を指摘された。

レッドブルF1代表、予算制限超過の疑惑に対するライバルチームの発言に怒り「ああいう類の発言は名誉毀損」

 レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、競合チームによるレッドブルの「名誉を毀損する」ようなコメントについて、取り下げなければ法的措置を取ることを検討していると述べた。

 F1の予算上限額に違反した可能性のあるチームとして、レッドブルとアストンマーティンの名前が上がった。両チームとも、2021年の予算が予算制限である1億4500万ドル(約210億円)を超過した疑いが持たれている。

ラティフィ、周冠宇との接触を引き起こしたとして5グリッド降格ペナルティが確定。日本GPで適用へ/F1第17戦

 ウイリアムズのニコラス・ラティフィは、F1第17戦シンガポールGPでアルファロメオの周冠宇と衝突したことにより、今週末のF1第18戦日本GPで5グリッド降格ペナルティを科される。

 マリーナベイ・ストリート・サーキットでのレースの序盤、7周目にターン5で周がアウト側のラティフィにオーバーテイクを仕掛けた時に、ラティフィと周は接触した。周は追い抜きを試みたが、ラティフィにウォールへと追い込まれ、マシンの右フロントにダメージを負ったことでその場でリタイアを余儀なくされた。