元F1王者ビルヌーブがアルピーヌA521をドライブ「スピードの理解に苦労。映画を早送りで見ているようだった」と衝撃

 元F1チャンピオンのジャック・ビルヌーブは、モンツァでアルピーヌの2021年型マシン『A521』のテスト走行を行ったが、かつて彼が知っていたF1とはまったく違う経験をしたことを認めた。彼は頭のなかで現代のグランプリマシンの「速さとグリップを理解するのに苦労した」という。

 1997年のF1世界チャンピオンであるビルヌーブは、アルピーヌからイタリアGP後のA521テスト走行に招待された。このためにビルヌーブは、アルピーヌのシミュレーター作業をしてマシンに慣れるための準備をした。

ピアストリ問題を語るアルピーヌCEO。契約上ミスがあったと認めるも「彼はウイリアムズ行きを嫌がるべきでなかった」

 アルピーヌのCEOを務めるローラン・ロッシは、オスカー・ピアストリはアルピーヌのレギュラードライバーになる前にウイリアムズで経験を積むというルートを辿ることを嫌がったとして、彼の価値観を受け入れることはできないと語った。ルノー/アルピーヌの育成ドライバーで今年はリザーブドライバーを務めるピアストリは、アルピーヌから2023年にF1デビューを果たす道筋ができたにもかかわらず、マクラーレンへの移籍を選んだ。

 FIA契約承認委員会は、ピアストリとアルピーヌ、マクラーレンの契約問題を審査した結果、ピアストリとアルピーヌは正当な契約関係になく、ピアストリは来シーズン、マクラーレンに移籍することができるという裁定を下した。

アルファタウリF1加入が噂されるデ・フリース、レッドブル首脳と会談と認める。ウイリアムズやアルピーヌとも交渉中

 アルファタウリの2023年ドライバー候補に浮上したとうわさされているニック・デ・フリースは、レッドブルのモータースポーツコンサルタント、ヘルムート・マルコと会談したことは事実であると認めた。ただ、デ・フリースは、ウイリアムズやアルピーヌとも交渉を行っており、来季F1参戦についてはまだ何も決まっていないと述べている。

 FIA F2選手権とフォーミュラE選手権でタイトルを獲得した経験を持つデ・フリースに、ようやくF1フル参戦への大きなチャンスが訪れようとしている。イタリアGPの土曜、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが虫垂炎により欠場を強いられた際、デ・フリースが急きょ代役を務め、予選で13番手、決勝では9位入賞を果たし、大勢の人々から賞賛を受けた。

ブラウンGPのF1タイトル獲得を扱うドキュメンタリー番組の配信が決定。キアヌ・リーブスが制作に携わる

 ブラウンGPの2009年F1世界選手権タイトル獲得までの驚くべきストーリーを記録した4部構成のドキュメンタリーが、ストリーミングサービスの『Disney+』から配信される予定であることが明らかになった。

 これは『ブラウン:1ポンドのF1チーム』というタイトルのドキュメンタリーシリーズで、『マトリックス』や『ジョン・ウィック』への出演で知られるスター俳優キアヌ・リーブスがナレーションを担当し、F1における並外れたサクセスストーリーのひとつに関与した、すべての重要人物が登場するという。

ウイリアムズF1のアルボン、退院後初めてコメントを発表「気分はいい。シンガポールGPに出場することを目指す」

 虫垂炎でF1イタリアGPを欠場したウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが、すでに退院し、次戦シンガポールGPでの復帰を目標に、モナコの自宅で静養中であることを明かした。

 イタリアGPの土曜、腹痛を訴えたアルボンは、虫垂炎と診断され、手術を受けた。土曜以降は、ニック・デ・フリースが急きょ代役を務めた。

レッドブルF1、ハータ獲得を完全に断念との報道。ガスリーの後任については引き続き検討、デ・フリースが候補に浮上

 レッドブルが、2023年アルファタウリのドライバーとしてインディカードライバーのコルトン・ハータを獲得することを断念したと、複数のメディアが伝えた。F1に参戦するためのスーパーライセンス取得に十分なスーパーライセンスポイントをハータは獲得しておらず、レッドブルはFIAに対して例外としてのライセンス発給を求めていたが、それは認められなかったといわれている。アルピーヌからピエール・ガスリー移籍について打診されたレッドブルは、以前、ハータを獲得できればガスリーを手放すと発言した。しかし今は、ハータ以外の候補について検討し始めており、ガスリーがアルピーヌに移籍する可能性はまだゼロではないようだ。

松田次生、山本雅史氏が出演するF1トークライブ『世界のSUZUKA 鈴鹿のF1』9月24日開催

 鈴鹿市は、同市制施行80周年と鈴鹿サーキット開場60周年のアニバーサリーイヤーを記念し、特別イベント『世界のSUZUKA 鈴鹿のF1』を9月24日、イスのサンケイホール鈴鹿(鈴鹿市民会館)にて開催する。

 10月7~9日に鈴鹿サーキットで開催されるF1第18戦日本グランプリに向け、市民の機運を高めることを目的としている同イベントでは、モータースポーツシーンで活躍している著名人が登壇する“F1トークライブ2022”の実施を予定。

FIA、史上初のCEOにナタリー・ロビンを任命。元ボルボ・カーズCEO、ダイムラーや日産で管理職を歴任

 FIAはその経営組織内に最高経営責任者(CEO)の役職を創設するという公約を守り、経験豊富な自動車会社役員のナタリー・ロビンを史上初のCEOに任命した。

 モータースポーツ運営組織であるFIAにおける指揮系統の一連の構造改革は、昨年末の選挙で会長に選出されたモハメド・ビン・スライエムからの要請で行われた。ビン・スライエムは組織の運営とガバナンス、および財務管理を改善するために、経験豊富で適格なマネージャーの採用を主張していた。

F1スーパーライセンス発給を巡る議論について、マクラーレンのブラウンは「システムを見直すことが必要」と語る

 マクラーレン・レーシングのCEOを務めるザク・ブラウンは、インディカーのスターであるコルトン・ハータのF1参戦資格をめぐる論争を鑑みて、スーパーライセンスのシステムの見直しが行われるべきだと述べている。

 レッドブルは、アルピーヌがピエール・ガスリーを獲得しようとしていることから、ハータを2023年にアルファタウリに起用することを強く望んでいる。しかしながら、アンドレッティ・オートスポート所属のハータの所有ポイントは、FIAがスーパーライセンスを付与するために必要な40ポイントに8ポイント足りていない。

2023年ドライバーを探すアルピーヌF1、テストにジョビナッツィを起用へ。4人のドライバーが2021年型A521で走行か

 積極的にF1旧型マシンでのテストを実施しているアルピーヌは、次戦シンガポールGP前にハンガリーで行うテストで、4人のドライバーを走らせる予定であると考えられている。

 アルピーヌは、2023年のF1デビューに向けて現リザーブドライバーであるオスカー・ピアストリのため、昨年型A521を使ったプライベートテストを頻繁に行うことを計画していた。しかしピアストリが来年マクラーレンに移籍することが決定したため、プランを変更することを決めた。今後のテストはピアストリを乗せずに実施、他のドライバーを起用する予定で、ジュニアドライバーのジャック・ドゥーハン、ビクトール・マルタンス、カイオ・コレらが候補となる。