特例によるハータのF1スーパーライセンス取得が認められなかった件について、インディカードライバーらが非難

 インディカードライバーのアレクサンダー・ロッシとグラハム・レイホールは、コルトン・ハータのスーパーライセンスについての厳しい状況について意見を述べたが、ふたりともF1とFIAが才能あるハータを拒絶したことを非難している。

 今月初め、ハータはアルファタウリにおけるピエール・ガスリーの後任候補に浮上した。その理由は、ガスリーがアルピーヌに移籍を希望していたからだ。しかしながら、ハータは十分なスーパーライセンスポイントを持っておらず、スーパーライセンスを獲得できないので、レッドブルはFIAに特例によるスーパーライセンス取得を働きかけた。

メルセデス代表、将来的なポルシェのF1参入に期待「巨額なマーケティング費用を投入すれば、業界全体に恩恵がある」

 ポルシェがレッドブルと組んで2026年からF1に参入する計画は、大方の予想に反して実現しなかった。しかしメルセデスF1のチーム代表であるトト・ウォルフは、将来的にポルシェがその巨大なマーケティング力を伴いF1に参入してくる期待を捨てていない。

 レッドブルとポルシェがF1参戦を目的とした合弁事業を立ち上げる計画は、つい最近破談となったばかりだ。もし実現していたら、ポルシェとレッドブルが50対50の権限を持つはずだった。しかしレッドブルは、自社F1チームの権限の半分をパートナーに渡してしまった場合、意志決定や運営のプロセスで足かせとなる危険があると判断して手を引いた。懸念事項に対して、エンジンの技術面で得られるメリットが少なすぎることも影響した。

アルファタウリF1コラム:アップデートの理解が深まり、パフォーマンス改善が見えた3連戦。角田は予選一発の安定感を発揮

 シーズン後半戦のスタートを飾る3連戦で、アルファタウリにはポジティブとネガティブの両面があった。

 ポジティブだったのは、マシンにポテンシャルがあったということだ。第14戦ベルギーではやや苦戦してピエール・ガスリーが予選12番手止まりだったものの、角田裕毅もフロアダメージ起因のターン13でのスナップがなければ同等のタイムが出せていたはずだ。そして2台ともにピットレーンスタートとなったもののガスリーが入賞を果たす速さを見せた。第15戦オランダ、第16戦イタリアでもQ3に進出し、シーズン前半戦に停滞していたピュアパフォーマンスを改善できたのは大きかった。

【鈴鹿F1優勝偉人伝/9~11】パトレーゼ、バリチェロ、ボッタス。“ナンバー2”と呼ばれた男たちの勝利

 ナンバー2ドライバー。それは契約で決まっている場合もあるが、シーズンの流れのなかで成績が決める、そんな印象も強い。いずれにしても、そう呼ばれた者にとって心地よいワードでないことは確かだ。チーム内の序列における下位を示す用語なのだから。

 しかし、鈴鹿サーキットでのF1日本GPではナンバー2(と目された者)が勝利を得たことも何度かある。ここに紹介する3人は、そうした状況下で鈴鹿を制し、意地や矜持、底力を見せてくれた者たちだ。

(※本企画における記録等はすべて、それぞれの記事の掲載開始日時点のものとなる)

カナダGP以降入賞から遠ざかっていたアルファロメオF1。ボッタスは「僕たちの弱点は生産スピード」と指摘

 バルテリ・ボッタスは、アルファロメオF1の今シーズン最大の弱点は、開発スピードが遅すぎることだと考えている。アップデートパーツの製作に時間がかかりすぎることなどが響いているという。

 アルファロメオは2022年シーズンの前半は順調にポイントを重ねた。チームの51ポイントのうち、ボッタスが大部分を稼いだ。しかし6月のカナダGP以降、アルファロメオは1ポイントしか獲れていない。直近のイタリアGPで周冠宇が10位に入り獲得したものだ。

フェルスタッペン陣営、個人スポンサー『Jumbo』社のCEOのマネーロンダリングと詐欺疑惑に慎重な姿勢

 マックス・フェルスタッペン(レッドブル)のマネージャーを務めるレイモンド・フェルムーレンは、フェルスタッペンの長年の個人スポンサーである『Jumbo』社のCEOが、先週マネーロンダリングの容疑をかけられたことについて「慎重になる必要がある」と述べている。

 オランダのスーパーマーケットチェーンのCEOであるフリッツ・ファン・イエルトは、先週火曜日にマネーロンダリングと税金詐欺の疑いでオランダで逮捕され拘留された。その前にはオランダの金融税務犯罪局と検察庁による捜査の一環として、彼の自宅とその他数カ所でオランダ警察による家宅捜索が行われていた。

F1モナコGP継続が決定。2025年までの新たな3年契約締結が発表

 フォーミュラ1は、9月20日、モナコ自動車クラブとF1モナコGP開催についての新たな3年契約を結び、同グランプリを2025年まで開催することが決定したと発表した。

 モンテカルロのストリートサーキットでの伝統のグランプリは今年で契約が終了し、カレンダーに残るのかどうか定かではない状況が続いていた。モナコGP継続を切望する声が高まるなか、F1は2023年カレンダー発表に先立ち、モナコと2025年までの開催契約を結んだことを明らかにした。来年、モナコGPは第8戦として5月28日に開催される。

2023年F1カレンダーが承認。3月5日開幕の史上最多24戦、日本GPは9月24日

 FIAは、9月20日、F1世界選手権の2023年カレンダーが、世界モータースポーツ評議会のメンバーによる電子投票により承認されたことを発表した。明らかになったカレンダーには、事前の予想どおり史上最多の24戦が組まれている。

 新グランプリとしてラスベガスGPが加わり、土曜のナイトレースとして開催される。また、中国GPとカタールGPが復活、フランスGPがなくなり、今季の22戦から24戦へと拡大された。継続かどうかが懸念されたモナコGPは契約が延長されたことが明らかになっている。

ピアストリを失ったアルピーヌF1、若手ドライバー育成プログラム終了について検討

 アルピーヌCEOのローラン・ロッシは、育成ドライバーであるオスカー・ピアストリの離脱により、今後若手ドライバーを支援するドライバーアカデミーの活動を終了することもあり得ると述べた。

 数年にわたりサポートしてきたピアストリを2023年にレースドライバーに昇格しようとしたアルピーヌだが、ピアストリはそれを拒否した。FIA契約承認委員会が審査した結果、ピアストリとマクラーレンの契約が承認されたため、アルピーヌは彼を失うことになった。

 アルピーヌのチーム代表オットマー・サフナウアーもロッシも、ピアストリには忠誠心が欠けているとして強く非難している。

苦しみ続けたメルセデスF1「W13の暗号を解いた。コンセプトの変更は必要ない」

 2014年から2020年まで、F1において圧倒的優勢を誇ってきたメルセデスF1は、2021年に激しい議論を引き起こした状況下でドライバーズタイトルを失った後、今年はまだ一勝も飾ることができずにいる。2022年型マシンW13のパフォーマンスが安定しないことに苦労していたためだが、チームはようやくW13の問題の核心を突き止めたことから、来年シャシーコンセプトを一新しなければならないとは考えていないと述べている。

 トラックサイドエンジニアリングディレクターのアンドリュー・ショブリンは、イタリアGPの週末、ポルトガルの『Sport TV』に対し、次のように語った。

「多くの状況下でマシンがうまく機能せず、他のやり方をすると競争力が極めて高くなるという状況について、今ではすべての原因を突き止めている」