リシ・コンペティツィオーネが将来のLMH参戦を検討中。2023年IMSAにはフェラーリ296 GT3で出場決定

 リシ・コンペティツィオーネのチームオーナーであるジュゼッペ・リシは、2023年のデビューに向けフェラーリが開発中の新型ル・マン・ハイパーカー(LMH)を使ってレースに参戦する可能性を「探っている」と、現在開催されている2022年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権最終戦のプチ・ル・マンにおいて語った。

 また、リシは2023年のデイトナ24時間やセブリング12時間に、新型296 GT3で出場することを明言している。

マキシム・マルタン、プチ・ル・マンを最後に5年間在籍のアストンマーティンを離脱へ

 マキシム・マルタンは今週末、ジョージア州のロード・アトランタで開催されるモチュール・プチ・ル・マンで、アストンマーティンのファクトリードライバーとして最後のレースを戦う。

 マルタンは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の今季最終戦として実施される10時間レースに、ロマン・デ・アンジェリス、イアン・ジェームスとともにハート・オブ・レーシングチームの27号車アストンマーティン・バンテージGT3で出場する。

アキュラARX-06、次週IMSA公認テストで“2台目”を追加。ポルシェ963は不参加、セブリングでの36時間テストへ

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は、10月1日にジョージア州ロード・アトランタで開催される『プチ・ル・マン』10時間レースをもって、2022年シーズンを終了する。このレースをもって、現行トップカテゴリーであるDPiはその歴史に幕を下ろす。

 そして最終戦のレースウイーク明けには、LMDh車両がトップカテゴリーにデビューする2023年に向け、シリーズは早くも動き出すことになる。10月3〜5日、最終戦の舞台と同じロード・アトランタにて、IMSA公認テストが開催され、ここでアキュラ、キャデラック、BMWの新型LMDhマシンが走行を予定しているのだ。

 最終戦のレースウイークに入り、これらのテストを含めたLMDhマニュファクチャラーの最新動向が見えてきたので、以下にまとめてお伝えする。

■プロトンが両シリーズでポルシェ963のカスタマーに?

空港で鳴った不吉の前兆。アウディへの失望と“先輩の後押し”あったプジョー加入の裏側をニコ・ミューラーに聞く

 2014年からアウディスポーツに所属し、DTMドイツ・ツーリングカー選手権を中心にさまざまでカテゴリーで活躍してきたニコ・ミューラー。9月14日には今季限りでアウディスポーツを離れることがプレスリリースと本人のSNSで発表され、その翌日にはプジョー・スポール加入が公式発表と、大きく世間を賑わせた。

 今季の活動やアウディとの契約終了について、そしてプジョーへの移籍の裏側や今後の目標などを、現在30歳のミューラーにじっくりと聞いた。

2024年登場予定の新型GT3『コルベットZ06 GT3.R』がシェイクダウン/IMSA

 シボレーが2024年の投入を予定している新型GT3カー『コルベットZ06 GT3.R』は、今週初めにゼネラルモーターズのミルフォード試験場でシェイクダウンを行い、初走行を終えた。

 Sportscar365の取材によると、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rは非公開のコルベット・レーシングのファクトリードライバーの手によって、今週火曜日にミシガン州のGM所有施設でロールアウトを完了したという。

「レースをしろ」DPi最終レースでタイトル争うアキュラ勢にオーダーなし/IMSAプチ・ル・マン

 いよいよ今週末の10月1日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の2022年シーズンは、伝統の『プチ・ル・マン』で最終戦を迎える。このロード・アトランタを舞台にした10時間レースは、現行の最高峰規定&クラスである『DPi』の最後のレースでもある。2023年からは、LMDh車両が争う『GTP』クラス(規定上はル・マン・ハイパーカー車両も参戦可能)へと、IMSA最高峰カテゴリーは生まれ変わる予定だ。

 このDPi最終レースでタイトルを争うのはウェイン・テイラー・レーシング(WTR)とメイヤー・シャンク・レーシング(MSR)という、ふたつのアキュラARX-05使用チームだ。ホンダ・パフォーマンス・デベロップメント(HPD)社長のデビッド・ソルターズは、いずれのチームもアキュラから「レースをしろ」という指示を超える特別な命令を受けることはない、と明言してメーカーオーダーの存在を否定。さらにソルターズは、今季を「極めて記録的な」一年であると評価している。

ル・マン100周年大会を含む2023年WECは全7戦に。富士6時間は9月10日開催予定

 9月29日、WEC世界耐久選手権は2023年シーズンの年間スケジュールを明らかにした。“シーズン11”として行われる来季は全7戦が予定され、日本ラウンドのWEC富士は9月10日に開催されることになった。

 今季の全6戦から1ラウンド増加した2023年のカレンダーに加わったのは、2021年シーズンに初めてWECが開催されたポルティマオだ。来シーズン、アルガルベ・サーキットで行われる耐久イベントは、ヨーロッパ地域で行われる4つめレースとしてカレンダーに復帰する。

オーナーが一時拘束されたレーシングチーム・ネーデルランド、プチ・ル・マンを欠場を発表/IMSA

 9月27日、レーシングチーム・ネーデルランドは、チームオーナー兼ドライバーのフリッツ・バン・イアードの“個人的な事情”を理由に、今週土曜日に決勝レースが行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権最終戦プチ・ル・マンへのエントリーを取り消すと発表した。

 今シーズン、TDSレーシングが運営するオランダのLMP2チームは、バン・イアードとギド・バン・デル・ガルデ、ディラン・マリーのトリオでIMSAシリーズ内の“ミシュラン・エンデュランスカップ”に参戦。出場予定だった今週末の最終戦を前にポイントランキング2位につけていた。

ニッサン/ニスモ、GT4カテゴリー向け『Z GT4』をワールドプレミア。23年から供給開始へ

 9月28日、日産自動車/日産モータースポーツ&カスタマイジング(NMC)はYoutube上で新たなカスタマーレーシングカー『ニッサンZ GT4』をワールドプレミアした。GT4カテゴリーに参加が可能で、2023年から車両供給がスタートする。

ユナイテッドAS、ELMSスパで今季初勝利。プレマのハプスブルク&デレトラズがタイトルに王手

 9月25日、スパ・フランコルシャン・サーキットでELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ第5戦の決勝レースが行われ、ユナイテッド・オートスポーツの22号車オレカ07・ギブソン(トム・ギャンブル/ダンカン・タッピー/フィル・ハンソン組)が2022年シーズン初優勝を飾った。

 ベルギーのオールドトラックを舞台に争われた今季第5戦は、ポールスタートとなった37号車オレカ07(クール・レーシング)がレース序盤をリードする展開に。一方、2列目4番手グリッドからレースを開始した22号車オレカは、スタートラインの前で同じくセカンドロウ発進の65号車オレカ07(パニス・レーシング)を追い越したとして5秒のタイムペナルティを受け取ってしまう。