4戦4勝者、大接戦の週末はピケJr.が今季2勝目。ついにバリチェロが選手権首位浮上/SCB第10-11戦

 10月22~23日に母国の英雄アイルトン・セナの名を冠したアウトドローモ・インテルナショナル・ゴイアニアで開催された、2022年SCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”第10戦/第11戦ダブルヘッダー・ラウンドの週末は、4戦で4人のウイナーが誕生する大接戦となり、土曜レース2ではネルソン・ピケJr.(モチュール・TMGレーシング/トヨタ・カローラ)が今季2勝目をマーク。

 このゴイアニアを大の得意とする2014年シリーズチャンピオンのルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ/トヨタ・カローラ)は、週末の勝利こそなかったものの全ヒートでトップ10入りを果たし、最終戦を前にしてついにポイントリーダーの座に浮上している。

大逆転のルーベンス・バリチェロがマティアス・ロッシを従え今季3勝目を獲得/SCB第9戦

 9月23~25日の週末に開催された2022年SCBストックカー・ブラジル“プロシリーズ”第9戦は、予選最速を記録したシリーズ3冠のリカルド・マウリシオ(ユーロファーマRC/シボレー・クルーズ)が、レース1でファステストを記録してのポール・トゥ・ウインを達成。続くレース2では2014年王者ルーベンス・バリチェロ(フルタイム・スポーツ/トヨタ・カローラ)が、TOYOTA GAZOO Racingブラジル陣営のマティアス・ロッシ(A.マティス・フォーゲル/トヨタ・カローラ)を従え、トヨタがワン・ツー・フィニッシュを達成。マウリシオとバリチェロはともに今季3勝目となり、オープニングヒートでも2位表彰台を獲得していた“鉄人”が、ランキング3位に浮上している。

 ブラジル最南端リオグランデ・ド・スル州の中心部に位置する、サンタクルス・ド・スル国際サーキットで争われた1戦は、最初のプラクティスからカローラが速さを見せ、ラファエル鈴木(フルタイム・バッサーニ/トヨタ・カローラ)を先頭に、バリチェロとロッシがトップ3の位置を固める出だしに。

【鈴鹿F1優勝偉人伝/9~11】パトレーゼ、バリチェロ、ボッタス。“ナンバー2”と呼ばれた男たちの勝利

 ナンバー2ドライバー。それは契約で決まっている場合もあるが、シーズンの流れのなかで成績が決める、そんな印象も強い。いずれにしても、そう呼ばれた者にとって心地よいワードでないことは確かだ。チーム内の序列における下位を示す用語なのだから。

 しかし、鈴鹿サーキットでのF1日本GPではナンバー2(と目された者)が勝利を得たことも何度かある。ここに紹介する3人は、そうした状況下で鈴鹿を制し、意地や矜持、底力を見せてくれた者たちだ。

(※本企画における記録等はすべて、それぞれの記事の掲載開始日時点のものとなる)

ルーベンス・バリチェロ、17年ぶりの跳ね馬ドライブへ。フィジケラと組みイタリアGTに参戦

 元F1ドライバーのルーベンス・バリチェロは、今週末にバレルンガで行われるイタリアGT選手権のエンデュランス(耐久)ラウンドで、同じく元F1ドライバーのジャンカルロ・フィジケラと組み、フェラーリのGTカーをドライブすることになった。

 スクーデリア・バルディーニのフェラーリ488 GT3 Evoに乗ることが決まったバリチェロは、2000〜2005年のF1参戦時代以来となる、フェラーリでのレース活動を行う。