2022年F1第19戦アメリカGP決勝トップ10ドライバーコメント(2)

 2022年F1第19戦アメリカGP決勝レースで優勝〜5位のドライバーが日曜日を振り返った。優勝〜5位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、ジョージ・ラッセル(メルセデス)だ。

ノリス6位「アロンソとのバトルは本当に楽しかった」マクラーレンとアルピーヌの4位争いは激しさを増す/F1第19戦決勝

 2022年F1アメリカGP決勝で、マクラーレンのランド・ノリスは6位入賞を果たした。アルピーヌとランキング争いをしているマクラーレンは、アルピーヌのフェルナンド・アロンソがレース後のペナルティで降格されたことで、4位のアルピーヌとの差を6点に縮めた。

■ランド・ノリス(マクラーレンF1チーム)
決勝=6位
6番グリッド/タイヤ:ミディアム→ハード→ハード

オコン、ピットレーンから10位「マシンのペースがよく、満足いくリカバリーができた」アルピーヌ/F1第19戦決勝

 2022年F1アメリカGP決勝で、アルピーヌのエステバン・オコンは10位を獲得した。12位でフィニッシュ、ピエール・ガスリー(アルファタウリ)のペナルティでまず11位に上がり、その後、チームメイトのフェルナンド・アロンソのペナルティで入賞圏内の10位に繰り上げられた。

■エステバン・オコン(BWTアルピーヌF1チーム)
決勝=10位
ピットレーンスタート/タイヤ:ハード→ハード→ミディアム

ガスリー、ふたつのペナルティで入賞のチャンスを逃がす。ペナルティポイントは出場停止まであと3点/F1第19戦

 2022年F1アメリカGP決勝で、スクーデリア・アルファタウリのピエール・ガスリーは13位完走という結果だった。ガスリーはファーストスティントはポイント圏内を走っていたが、ふたつのペナルティにより入賞のチャンスを逃した。

 まず、セーフティカーピリオドに、前のマシンとの距離が10車身を大幅に上回ったとして、5秒のタイムペナルティとペナルティポイント2を科された。

悲願の勝利に届かなかったハミルトン「トップを走れて最高の気分。いずれ勝てると証明できた」メルセデス/F1第19戦

 2022年F1アメリカGP決勝で、メルセデスのルイス・ハミルトンは2位、ジョージ・ラッセルは5位を獲得した。

 ハミルトンはカルロス・サインツ(フェラーリ)のリタイアで1周目に2番手に上がり、セカンドスティントまでその位置を維持した。首位のマックス・フェルスタッペン(レッドブル)がピットストップでロスしたことにより、ハミルトンはトップに立ち、9周をリードしたものの、レッドブルとのペース差は大きく、56周のレースの50周目に2番手に落ち、その位置でフィニッシュ、悲願のシーズン初優勝には届かなかった。

「トップドライバーは絶対しないミス」サインツ、接触のラッセルに激怒も謝罪を受け入れ:フェラーリ/F1第19戦決勝

 2022年F1アメリカGP決勝で、フェラーリのシャルル・ルクレールは、パワーユニットの新エレメント投入で12番グリッドからスタートし、3位表彰台を獲得した。カルロス・サインツはポールポジションからスタートしたが、オープニングラップでのアクシデントでリタイアとなった。

 サインツはターン1で後ろを走るジョージ・ラッセル(メルセデス)にヒットされた。何とかピットに戻ったサインツだが、水漏れのため、リタイアしなければならなかった。

 スチュワードは、このインシデントの責任はすべてラッセルにあると判断し、5秒のタイムペナルティおよびペナルティポイント2を科した。サインツはラッセルに対して激怒していたが、ラッセルからの謝罪を受け入れたと言われている。

レッドブル&HRC密着:「ディートリッヒの思いに報いたかった」圧倒的に有利な状況下でも攻めの走りを続けたレース

 レッドブルがF1第19戦アメリカGPでコンストラクターズ選手権を確定させるには、このレースでフェラーリに19ポイント以上の差を縮められないことが条件だった。レッドブルのグリッドはマックス・フェルスタッペンが2番手、セルジオ・ペレスが9番手。一方、フェラーリはカルロス・サインツがポールポジションでシャルル・ルクレールは12番手だった。

 もしレッドブルがこのままの順位でフィニッシュしても、フェラーリはサインツが優勝して、さらにルクレールが3位まで挽回しないとレッドブルとの差を19点以上縮めることができない。レース前の状況は、レッドブルが圧倒的有利となっていた。

エアボーンクラッシュのアロンソ、身体に痛みも「マシンが頑丈で驚いた」ストロールは次戦3グリッド降格/F1第19戦

 F1アメリカGP決勝でのランス・ストロール(アストンマーティン)とフェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)の接触の件を調査したスチュワードは、ストロールに次戦メキシコGPでの3グリッド降格およびペナルティポイント2を科すことを決めた。

 レース中盤、セーフティカー明けのリスタートの後、バックストレートで高速走行中、アロンソがストロールをオーバーテイクしようとして左に動いた直後、ストロールも左に動いた。ストロールのマシンにヒットしたアロンソのマシンは空中に舞い上がりかけたが、着地し、バリアにヒット。ダメージを負いながらもピットに戻ることができ、レースを続行した。一方のストロールはその場でリタイアとなった。幸いふたりに大きな怪我はなかった。

【角田裕毅F1第19戦密着】「少しでも恩返しをしようという思いだった」オーダーにも冷静に対応、13戦ぶりの入賞を掴む

 F1第6戦スペインGP以来、13戦ぶりにポイントを獲得した。レース後、角田裕毅(アルファタウリ)は56周を戦い抜いた疲労感を心地よさそうに感じてメディアの取材に応対していた。

「やっと(ポイントが)獲れて、よかったです。特に昨日(ディートリッヒ・)マテシッツさんが亡くなったので、少しでも恩返ししようと思っていたので、それができてよかったです」

フェルスタッペンが故マテシッツ氏に捧げる勝利「ピットストップの後は苦労したが、今日は絶対に勝ちたかった」/F1第19戦

 2022年F1アメリカGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは史上最多タイのシーズン13勝目を達成、セルジオ・ペレスは4位でフィニッシュした。これによりレッドブルは5度目のコンストラクターズタイトルを獲得した。予選日10月22日にレッドブルの共同創設者でありオーナーのディートリッヒ・マテシッツ氏の訃報があり、レッドブルにとっては今回優勝しタイトルを確定させることには大きな意味があった。