初走行のシンガポールに臨む角田裕毅「忙しいコースだが、パフォーマンスを引き出せれば入賞を狙う」/F1第17戦プレビュー

 アルファタウリの角田裕毅は、今週末の2022年F1第17戦シンガポールGPに向け、初走行のマリーナ・ベイ・市街地サーキットでのレースは簡単にはいかないが、パフォーマンスを発揮できれば入賞を狙うと語った。

 チームのホームレースとなったイタリアGPを終え、アルファタウリは、2023年も角田を起用することを発表した。アルファタウリで3年目のシーズンを迎えることが決まり、嬉しく思っていると角田はコメントした。

フェラーリF1-75が勝てなくなった3つの理由(3):ポーパシング軽減規定がセッティングに影響

 フェラーリが前回優勝したのは、7月のオーストリアGPのことであり、その後の5レースで、勝ち星から見放されている。シーズン当初のあの目を見張るようなF1-75の速さは、いったいどこに行ってしまったのか。フェラーリの失速をF1i.comのニコラス・カルペンティエルが技術的な面から分析、3つの理由を挙げた(全3回連載)。第1回「フェラーリF1-75が勝てなくなった3つの理由:開発の方向性の間違い」 、第2回「レッドブルが驚異的進化を達成」  に続く今回は、ポーパシング/バウンシング軽減のためにFIAが発行した技術指令書の影響について考察する。

シンガポールの路面を再舗装。18インチタイヤと新型F1マシンでレースは「まったく新しいものになる」とピレリが予想

 ピレリは、F1が今年から18インチタイヤを導入したことと、マリーナ・ベイ・市街地サーキットでは路面の再舗装が行われたことから、チームは今週末のシンガポールで「ほぼ完全に新しいレース」に直面するだろうと述べている。

 世界的な新型コロナウイルスの大流行により、シンガポールは2020年と2021年の2年連続でF1の開催中止を余儀なくされた。したがって、F1が前回シンガポールを訪れた2019年から3年が経っている。その年はセバスチャン・ベッテルがフェラーリにおり、最後の勝利を飾った時だが、それからコース自体とF1の双方において変化があった。

3年ぶりのF1日本GP開催を記念して魅力的なプレゼントも。F1速報日本GP号は10月13日発売

 まだまだ収束したとはいえない新型コロナウイルスも、2022年に入ってからは日本国内でも大規模イベントが多数開催されるようになり、待ちに待ったF1日本グランプリも10月7~9日に開催される運びになっている。

 1990年の創刊から長年に渡りF1を追いかけてきたF1速報では、3年ぶりに発売される“日本GP号”の発行を記念し、ポストカード2点をプレゼントするキャンペーンを実施する。対象となるのは日本GP号の発売前に、事前にネットで予約購入された方のみ。すでにF1速報の定期購読をしている方もプレゼントの対象となる。

2022年F1新レギュレーションの効果にチームからポジティブな評価「以前よりはバトルをしやすくなった」

 2022年、F1において久しぶりにシャシーレギュレーションの刷新がなされた。新レギュレーションでは、1983年にベンチュリトンネルが禁止されて以来となる「グラウンドエフェクト」が再び導入された。ボディワークは簡素化され、空力グリップを主に車体下から得るようなマシンとなった。

 新レギュレーションの目的は、マシン後部に発生する乱気流を削減し、後続車が接近しやすくする一方で、これまでと同レベルのダウンフォースを維持することにあった。この2022年のレギュレーションは狙いどおりの効果を発揮しただろうか?

F1日本グランプリ直前! ユーロスポーツで『プーマモータースポーツキャンペーン』開催

 いよいよ10月7〜10日に迫ったF1日本グランプリ。3年ぶりの開催とあり、さまざまなイベントやキャンペーンがスタートしているが、ユーロスポーツ オンラインショップでは『プーマモータースポーツキャンペーン』を9月30日(金)〜10月10日(祝)に行う。

ピアストリ、リカルドからの連絡に安堵「うれしかったし、彼が気持ちを害していないことを知って救われた」

 オスカー・ピアストリは、F1の契約騒動のさなかにマクラーレンから放出されることになったダニエル・リカルドとの接触を恐れていたが、結局のところ最初に連絡をしたのはリカルドの方であり、ピアストリはほっと胸をなでおろしたという。

 8月の初め、アルピーヌのジュニアドライバーであるピアストリが、2023年よりフェルナンド・アロンソの後任になると発表された。しかし高い評判を得ている21歳のピアストリは、その時ですでにマクラーレン移籍が決まっていたため、アルピーヌの発表を否定した。アルピーヌは自チームのドライバーが他チームと契約する権利に異議を唱えたが、FIA契約承認委員会はピアストリに有利な形でこの一件を解決した。

2024年からのF1タイヤブランケット使用禁止に向け、ピレリはすでに準備を開始。完全な新タイヤの設計が必要に

 F1ではタイヤブランケットの使用が2024年から禁止されるが、この変更に向けて、ピレリは新タイヤのコンパウンド設計を含む準備をすでに行っている。

 F1は電気式のタイヤ加温ブランケットについて、将来的にチーム側の使用を禁止すると結論づけた。エネルギーを消費するタイヤブランケットの廃止を決め、全面禁止に向けて準備をすることになったため、F1は2021年のテクニカルレギュレーションにある条項を導入した。それによりチームは、ブランケットの最高温度を前輪は100度、後輪は80度まで下げることを余儀なくされた。

F1イタリアGPを虫垂炎で欠場したアルボン、シンガポールで復帰へ「体調を整えるため、できる限りの準備をした」

 前戦F1イタリアGPを虫垂炎で欠場したウイリアムズのアレクサンダー・アルボンが、今週末のシンガポールGPで復帰する見通しであることが分かった。

 イタリアGPの土曜、腹痛を訴えたアルボンは、虫垂炎と診断され、手術を受けた。土曜以降は、ニック・デ・フリースが急きょ代役を務めた。チームはその後、アルボンは、手術後、一時難しい状態にあったことを明かした。麻酔の合併症により呼吸不全に陥り、ICUで人工呼吸器が使用されたということだが、幸い翌日には一般病棟に移され、グランプリ後の火曜には退院。アルボン自身がその週末には動画を公開して元気な姿を見せ、「簡単ではないだろうが、シンガポールに出場できるよう準備を整えたい」と述べていた。

2023年カレンダーをフライング発表したFIAに対し、F1側から不満の声

 FIAは9月20日に2023年F1カレンダーを承認したことを発表したが、F1チームはFIAが適切な手順を踏んでいなかったことに不満を持っているといわれる。

 先週FIAが発表した2023年F1暫定カレンダーには、アメリカ/メキシコ/ブラジルの過酷な3連戦が含まれており、これについてはチーム側の同意が必要だった。しかしFIAは従来の手続きを無視したとして、チーム側は不満に思っているという。『The Guardian』は、カレンダーは当初、9月23日に発表される予定だったが、FIAは20日の世界モータースポーツ評議会会合の直後に公表することを一方的に決めたと伝えた。