ランボルギーニがアイアン・リンクスと提携。LMDhの公式運営チームとして2024年WEC&IMSAに参戦へ

 ランボルギーニは11月5日、2024年から始まるWEC世界耐久選手権およびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権におけるLMDhプログラムで、アイアン・リンクスが公式運営チームとなることを発表した。

 アイアン・リンクスはこれまで、フェラーリとともにWEC、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズ、ファナテックGTワールド・チャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSなどのGTレースを戦ってきており、2021年のスパ24時間レースでは優勝も果たしているが、トップレベルのスポーツカーレースへのデビューにおいては、新たなマニュファクチャラーと手を組むこととなった。

MSRに最強助っ人ふたたび。カストロネベス、パジェノーを起用しデイトナ連覇を目指す/IMSA

 エリオ・カストロネベスとシモン・パジェノーは、2023年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のドライバーとして、メイヤー・シャンク・レーシング(MSR)から来季第1戦デイトナ24時間レースに出場する。また、カストロネベスはデイトナ以外にも3つある長距離イベントにも同チームから参加することが決定した。

 MSRのパイロットとしてNTTインディカー・シリーズに参戦している両名は、ウェザーテック選手権のフルシーズン・ドライバーであるトム・ブロンクビストと未発表のもうひとりとともに、同チームの新型LMDhマシン『アキュラARX-06』でデイトナ大会に参戦する。

ユナイテッド・オートスポーツ、2023年のIMSA参戦は計画なし。アルピーヌとの関与も否定的

 ユナイテッド・オートスポーツが2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦する可能性は、現在のところ低いようだ。チームの共同オーナーであるリチャード・ディーンはSportscar365に対し、仕事量を「過剰に増やしたくない」と語った。

 ユナイテッド・オートスポーツは今年のIMSAミシュラン・エンデュランスカップの最初の2戦、デイトナ24時間とセブリング12時間にオレカ07・ギブソン1台で参戦したが、その後のワトキンス・グレン6時間、プチ・ル・マン(ロード・アトランタ10時間)には参加しなかった。

2023年登場のポルシェ963、セブリングで36時間耐久テストを完了。約7300kmを走破

 ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツは、セブリング・インターナショナル・レースウェイで36時間の耐久テストを実施し、2023年に登場するLMDhマシンとしては、これまでで最長の連続走行時間を記録した。

 耐久の雄ポルシェと名門チーム・ペンスキーがタッグを組んで誕生したファクトリーチームは先週、アメリカ・フロリダ州のサーキットで、セブリング12時間レース3回分の時間をかけてニューマシン『ポルシェ963』を走らせた。

盛況の陰で居場所と“優秀なプロ”を失うジェントルマン。2023年は「100%、WECから離れる」

 WEC世界耐久選手権のLMP2プロ/アマクラスに参戦するジェントルマンドライバー、フランソワ・ペロードは、2022年限りでWECから撤退し、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズへと活躍の場を移すことを明言した。

 LMGTEアマクラスで3度チャンピオンに輝き、今季LMP2へと復帰したペロードはこれまでWECとELMSに参戦していたが、来季からELMSへと集中するという。これは、WECのLMP2プロ/アマクラスが廃止されるとの予想に基づき、先回りした決断だ。

キャデラックV-LMDh、1万1千kmを超えるテストで「大きな進歩」24時間テストも実施へ

 GMのスポーツカー・レーシング・プログラムマネジャーのローラ・ウォントロップ・クラウザーによれば、キャデラックは新型LMDh車両『V-LMDh』の開発において11,000kmを超えるテストを行い、「大きな進歩」を遂げているという。

 キャデラックは2023年、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスに2台、WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに1台のキャデラックV-LMDhを投入する。

コルベット新型GT3、カスタマー供給は北米チームから。欧州他への全面展開は2024年末以降に

 GMスポーツカーレーシング・プログラムマネージャーのローラ・ウォントロップ・クラウザーによると、シボレーは、2024年のデイトナ24時間でレースデビューを予定している『シボレー・コルベットZ06 GT3.R』について、まずは自国アメリカのカスタマーに焦点を当て、ヨーロッパやその他地域への完全展開は2024年末か2025年初めになることを想定しているという。

 コルベット・レーシングを運営するプラット&ミラー社製の新型GT3マシンは、先日ミド・オハイオで初のサーキットテストを終えた。この新型コルベットGT3は、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とファナテック・GTワールドチャレンジ・アメリカ・パワード・バイ・AWSにおいて最初の存在感を示すように設定され、その後ほかの地域やシリーズを追加する予定となっている。

BMW Mハイブリッド V8の序盤2戦の追加ドライバー2名が決定。新DTM王者もデビューへ/IMSA

 2023年に新型LMDh、『BMW Mハイブリッド V8』をデビューさせるBMWが、開幕2戦の耐久レースにおける追加ドライバー2名を発表した。

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第1戦のデイトナ24時間、同じく第2戦のセブリング12時間レースでは、シェルドン・ファン・デル・リンデとマルコ・ウィットマンがチームRLLに加わり、GTPクラスへと参戦する。

 両ドライバーはBMWのファクトリードライバーとして、これまでGTレースやDTMドイツ・ツーリングカー選手権など幅広いカテゴリーで活躍してきた。2023年1月、彼らはBMWの新型LMDh車両でプロトタイプレースへとデビューを飾ることになる。

ランボルギーニ、デイトナに向け「少なくとも5台」のウラカンGT3エボ2投入を目指す

 ランボルギーニは、来年1月に開催されるデイトナ24時間レースのグリッドに、GTデイトナ・プロ(GTDプロ)カー1台を含む新型ウラカンGT3エボ2を「少なくとも5台」投入する予定であることを明らかにした。

 ランボルギーニのモータースポーツ責任者であるジョルジオ・サンナがSportscar365に語ったところによると、イタリアのメーカーは2023年1月28~29日に行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の開幕戦に、相当数の車両を出すことを目標としている。

新型フォード・マスタングGT3、2023年WEC開幕戦『スーパー・セブリング』で正式発表へ

 フォードが開発を進めている新型マスタングGT3は、2023年3月にアメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とWEC世界耐久選手権のジョイントイベント、通称“スーパー・セブリング”で正式発表されることが分かった。