10月3日からアメリカ・ジョージア州のミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで行われているIMSA公認のLMDh開発テストにおいて、アキュラARX-06は60号車メイヤー・シャンク・レーシング(MSR)が3日間で2回目の事故を起こし、さらにウェイン・テイラー・レーシング(WTR)のマシンも走行をやめたことから、予定よりも前にテストを終了することとなった。
可夢偉とコンウェイ、キャデラックでのIMSA参戦終了を正式表明。一方ハートレーは来季もアキュラで出場へ
トヨタGAZOO RacingからWEC世界耐久選手権に参戦しているマイク・コンウェイと小林可夢偉は、2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にキャデラック陣営からは参戦しないことを、ともに明らかにした。
ふたりは2022年、アクション・エクスプレス・レーシング(AXR)がオペレートするキャデラックDPi-V.R.の31号車(ウェーレン・エンジニアリング・レーシング)と48号車(アリー・キャデラック)のエンデュランス・カップ戦における追加ドライバーとしてIMSAに出場、最終戦のモチュール・プチ・ル・マンではともに総合表彰台を獲得したが、これがキャデラックにおけるラストレースとなった。
LMDh車両の合同テスト始まる。スムーズに初日を終えたBMWと、部品が遅れたキャデラック/IMSA
10月3日、 アメリカ・ジョージア州のミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタにて、3日間にわたるIMSA公認のLMDh車両テストが始まった。このテストには、2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスへと参戦する、BMW、アキュラ、キャデラックの新型LMDh車両が参加している。
■全車のラップタイムが接近
WECハイパーカー参戦のキャデラックがドライバー発表。IMSAデイトナへの3台目投入も決定
新開発のLMDhマシンを2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスに投入するとともに、同年からLMDh規定車も参戦可能となるWEC世界耐久選手権ハイパークラスに新型プロトタイプカー1台を送り込むキャデラックが、世界選手権プログラムのドライバーラインアップを発表した。
リチャード・ウエストブルック、アレックス・リン、アール・バンバーは来年、キャデラックからWECハイパーカークラスに参戦し、トヨタ、プジョー、フェラーリ、グリッケンハウスのハイパーカー(LMH規定車)と、キャデラックと同じくLMDhカーを送り込むポルシェを相手に、ル・マン24時間を含む全7戦で兵刃を交える。
衝撃のチップ・ガナッシ同士撃ち。ジャービス/ブロンクビスト組アキュラが逆転でタイトル獲得/IMSAプチ・ル・マン
10月1日、アメリカ・ジョージア州のミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで、2022年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権最終戦『モチュール・プチ・ル・マン』10時間レースが行われ、メイヤー・シャンク・レーシング(MSR)の60号車アキュラARX-05(オリバー・ジャービス/トム・ブロンクビスト/エリオ・カストロネベス)が総合優勝を飾り、ジャービスとブロンクビストが2022年シーズンのDPiドライバーズタイトルを獲得した。
この最終戦の前までチャンピオンシップをリードしていたウェイン・テイラー・レーシング(WTR)10号車アキュラのリッキー・テイラー/フィリペ・アルバカーキ組(このレースではブレンドン・ハートレーが第3ドライバーとして加わっていた)は、残り14分まで60号車との直接対決を演じていたが、接触の影響でサスペンションにダメージを受け、レースをフィニッシュすることができなかった。
■残り1時間で起きたふたつのドラマ
2023年にデビューするポルシェ963のカーナンバーが決定「かつての栄光の日々を思い出す」/IMSA
ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツから2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権GTPクラスに参戦する新型LMDh車両『ポルシェ963』が、かつてのポルシェRSスパイダーのプログラムにおけるポルシェおよびペンスキーの成功にちなみ、カーナンバー6と7をつけることが、2022年のIMSA最終戦プチ・ル・マン開催中の9月30日にアナウンスされた。
リシ・コンペティツィオーネが将来のLMH参戦を検討中。2023年IMSAにはフェラーリ296 GT3で出場決定
リシ・コンペティツィオーネのチームオーナーであるジュゼッペ・リシは、2023年のデビューに向けフェラーリが開発中の新型ル・マン・ハイパーカー(LMH)を使ってレースに参戦する可能性を「探っている」と、現在開催されている2022年IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権最終戦のプチ・ル・マンにおいて語った。
また、リシは2023年のデイトナ24時間やセブリング12時間に、新型296 GT3で出場することを明言している。
マキシム・マルタン、プチ・ル・マンを最後に5年間在籍のアストンマーティンを離脱へ
マキシム・マルタンは今週末、ジョージア州のロード・アトランタで開催されるモチュール・プチ・ル・マンで、アストンマーティンのファクトリードライバーとして最後のレースを戦う。
マルタンは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の今季最終戦として実施される10時間レースに、ロマン・デ・アンジェリス、イアン・ジェームスとともにハート・オブ・レーシングチームの27号車アストンマーティン・バンテージGT3で出場する。
アキュラARX-06、次週IMSA公認テストで“2台目”を追加。ポルシェ963は不参加、セブリングでの36時間テストへ
IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権は、10月1日にジョージア州ロード・アトランタで開催される『プチ・ル・マン』10時間レースをもって、2022年シーズンを終了する。このレースをもって、現行トップカテゴリーであるDPiはその歴史に幕を下ろす。
そして最終戦のレースウイーク明けには、LMDh車両がトップカテゴリーにデビューする2023年に向け、シリーズは早くも動き出すことになる。10月3〜5日、最終戦の舞台と同じロード・アトランタにて、IMSA公認テストが開催され、ここでアキュラ、キャデラック、BMWの新型LMDhマシンが走行を予定しているのだ。
最終戦のレースウイークに入り、これらのテストを含めたLMDhマニュファクチャラーの最新動向が見えてきたので、以下にまとめてお伝えする。
■プロトンが両シリーズでポルシェ963のカスタマーに?
2024年登場予定の新型GT3『コルベットZ06 GT3.R』がシェイクダウン/IMSA
シボレーが2024年の投入を予定している新型GT3カー『コルベットZ06 GT3.R』は、今週初めにゼネラルモーターズのミルフォード試験場でシェイクダウンを行い、初走行を終えた。
Sportscar365の取材によると、シボレー・コルベットZ06 GT3.Rは非公開のコルベット・レーシングのファクトリードライバーの手によって、今週火曜日にミシガン州のGM所有施設でロールアウトを完了したという。