世界に先駆けた7代目『マスタング』も。2023年投入Gen3規定モデルが最新VCATテストを実施/RSC

 南半球を代表するツーリングカー選手権RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップで、来季2023年に投入される新車両規定“Gen3”に則して、新たに製作された第7世代『フォード・マスタング・スーパーカー』と『シボレー・カマロZL1スーパーカー』が、シリーズが実施するVCAT(Vehicle Control Aerodynamic Testing)と呼ばれるストレートラインでの空力計測テストを敢行。無事に5日間のプログラムを終えている。

 9月14日に世界初公開された量産モデルの“第7世代”刷新に合わせ、最新フェイスを採用することがアナウンスされたGen3マスタングだが、この10月6~9日に開催されたシリーズの祭典『レプコ・バサースト1000』で世界初公開されるまでは、旧型となる“S550”のエクステリアで新規定Gen3の開発テストを続けてきた。

自身3度目のチャンピオンを決めたSVGが、赤旗の市街地戦を制覇。連覇に華を添える/RSC第12戦

 10月28~30日にサーファーズ・パラダイスを舞台に開催されたRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ第12戦『ブーストモバイル・ゴールドコースト500』は、両日85周のスプリント勝負に挑んだレッドル・アンポル・レーシングの王者“SVG”こと、シェーン-ヴァン・ギズバーゲン(トリプルエイト・レースエンジニアリング/ホールデン・コモドアZB)が、土曜オープニングを制覇してシリーズ連覇を決め、自身3度目の王座を獲得。明けた日曜も序盤のレッドフラッグで10台以上が戦列を去る混戦のなか連勝を決め、自身のタイトルに華を添える週末となった。

 シリーズ最大の祭典として国際的な注目度も高い“グレートレース”こと、前戦『レプコ・バサースト1000』では、悪天候により幾度ものセッション中止と都合8回に及ぶセーフティカー(SC)ランが発動する大荒れの展開となるなか、チームの顔のひとりであるガース・タンダーと組んだSVGがレースを制圧。ホールデン最後のシーズンにブランド通算36回目の勝利を贈るとともに、自身はスコット・マクラフランがかつて記録した年間最多勝記録を更新するシーズン19勝目を飾った。

王者SVG&タンダー組がホールデン最終年を飾る。年間最多勝も更新/RSC第11戦バサースト1000

 事前の悪天候予報が的中し、幾度ものセッション中止と都合8回に及ぶセーフティカー(SC)ランが発動する大荒れの展開となった『レプコ・バサースト1000』は、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップの盟主として挑んだレッドブル・アンポル・レーシングの王者“SVG”こと、シェーン-ヴァン・ギズバーゲン/ガース・タンダー組(トリプルエイト・レースエンジニアリング/ホールデン・コモドアZB)が、悪条件とペナルティにも屈せずペア2勝目を獲得。

 これでふたりはホールデン最後のシーズンに、ブランド通算36回目の“グレートレース”制覇の栄誉で華を添えるとともに、チャンピオンSVGはスコット・マクラフランがかつて記録した年間最多勝記録を更新する、シーズン19勝目を飾っている。

地元NZで10年ぶり開催。世界戦デビューのRSC王者SVGが、WRC2でいきなりの3位表彰台を獲得

 2012年以来、10年ぶりのニュージーランド開催となったWRC世界ラリー選手権第11戦『ラリー・ニュージーランド』に向け、オーストラリアを代表するツーリングカー・シリーズ、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップで2度のタイトル獲得を経験する“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲンが、旧型モデルのシュコダ・ファビアR5でWRC2クラスに参戦。畑の違うラリーの世界選手権デビューで、いきなりの3位表彰台を獲得する快走を披露した。

 RSCの強豪トリプルエイト・レースエンジニアリングのエースとして活躍し、レッドブル・アンポル・レーシングの97号車ホールデン・コモドアZBで今季もディフェンディングチャンピオンとしてシリーズを牽引するSVGは、2020年の新型コロナウイルス(COVID-19)蔓延で世界各国で巻き起こった『eスポーツ勃興期』には、世界中のバーチャルカテゴリーで躍動。

新型“Gen3”フォード・マスタング初公開。各陣営『バサースト1000』向け特別リバリーを披露/RSC

 10月6~9日の開催が迫った南半球を代表するシリーズの祭典『レプコ・バサースト1000』のレースウイークを前に、来季2023年のRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップへの投入が予定される新規定車両“Gen3”版の『フォード・マスタング・スーパーカー』が世界初公開された。また、シリーズに参戦する各陣営は、週末の耐久カップ戦に向けた“スペシャル・リバリー”を続々と披露している。

第7世代『フォード・マスタング』の世界初公開を受け、2023年投入“Gen3”も最新ルックで登場へ/RSC

 南半球を代表する人気カテゴリー、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップで、2023年の導入が予定される新規定車両“Gen3”のうち、フォード陣営が投入する『フォード・マスタング・スーパーカー』が化粧直しを受けることに。この9月14日に世界初公開された量産モデルの“第7世代”刷新に合わせ、最新フェイスを採用。カラーリングも施されたテスト車両が、10月6~9日に開催されるシリーズ最大の祭典『レプコ・バサースト1000』の会場でお披露目されることが決まった。

 今月に入り、北米でワールドプレミアされた最新型『フォード・マスタング』の発表と同時に、同社のモータースポーツ活動を担うフォード・パフォーマンスは、都合6カテゴリーに向けたプレゼンテーションも実施。そのなかには、話題をさらったGT3版の初公開に加えてフェイスリフトが施されたGen3規定スーパーカーも含まれていた。

最後の開催となるプケコヘ戦はレッドブルの王者SVGが赤旗混戦を制しての“ダブル”達成/RSC第10戦

 南半球を代表する人気シリーズ、RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップは、9月9~11日の週末に、今季限りでモータースポーツ開催地としての幕を降ろすと発表したニュージーランド(NZ)の名物トラック、プケコヘパーク・レースウェイでの第10戦『ITMオークランド・スーパースプリント』を開催した。

 土曜初戦こそ名門シェルVパワー・レーシング所属のウィル・デイビソン(ディック・ジョンソン・レーシング/フォード・マスタング)が、自ら40歳の誕生日を祝う今季3勝目を飾ったものの、明けた日曜は地元NZ出身の“盟主”が躍動。選手権首位を行くレッドブル・アンポル・レーシングの王者“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(トリプルエイト・レース・エンジニアリング/ホールデン・コモドアZB)が、赤旗発生の混沌バトルにも動じず。前戦サンダウンをリピートするかのような“ダブル”を達成し、同地最後のレースを飾る結果に。こうして日曜の劇的な2戦を最後に、プケコヘはレース開催地としての役目を終えることとなった。