ベッテル8位「最後の最後にマックスに抜かれてしまって残念だった」アストンマーティンはダブル入賞を達成/F1第17戦

 2022年F1シンガポールGP決勝で、アストンマーティンのセバスチャン・ベッテルは8位、ランス・ストロールは6位だった。ダブル入賞を遂げたアストンマーティンは、コンストラクターズランキングを9位から7位に上げた。

■セバスチャン・ベッテル(アストンマーティン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラワン・チーム)
決勝=8位
13番グリッド/タイヤ:インターミディエイト→ミディアム

マキシム・マルタン、プチ・ル・マンを最後に5年間在籍のアストンマーティンを離脱へ

 マキシム・マルタンは今週末、ジョージア州のロード・アトランタで開催されるモチュール・プチ・ル・マンで、アストンマーティンのファクトリードライバーとして最後のレースを戦う。

 マルタンは、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の今季最終戦として実施される10時間レースに、ロマン・デ・アンジェリス、イアン・ジェームスとともにハート・オブ・レーシングチームの27号車アストンマーティン・バンテージGT3で出場する。

2022年最後の大型アップグレードも。F1シンガポールGPで多数のチームが新パーツ導入へ

 F1ロシアGPがキャンセルされたことで、第16戦イタリアGPの後に3週間のインターバルができたため、多数のチームがこの間にファクトリーで作業に励み、第17戦シンガポールGPで重要なアップグレードを入れるものとみられる。デザインチームは来季型マシンに集中すべき時期にさしかかっており、多くのチームにとって、これが今季型最後の大規模アップグレードになるだろう。

 アルピーヌはすでに認めているように、2台のA522に新しいフロアを入れる予定だ。この新パーツは、ドラッグを増やすことなく大量のダウンフォースをもたらすと、チームは大きな自信を示している。

アストンマーティンF1の新TD、2023年は「大きな一歩を踏み出せる」と確信。何百ものプロジェクトが進行中

 アストンマーティンF1の新テクニカルディレクターであるダン・ファローズは、今年はチームのデザイン部門すべてが幅広い改善点を特定したので、チームは2023年シーズンに「大きな一歩」を踏み出すだろうと述べている。

 元レッドブルの空力部門責任者であるファローズのアストンマーティンへの移籍は大きな注目を浴び、彼とレッドブルとの間で訴訟沙汰となるほどだった。最終的には、二者の最大の争点になっていたファローズのガーデニング休暇期間の件が示談で解決したため、才能あふれるファローズは春の終わりにアストンマーティンに加入することができた。

シューマッハーファンだったストロール、来季チームメイトのアロンソは「悪者だった」と振り返る

 ランス・ストロール(アストンマーティン)は、少年時代の自分にとって2023年シーズンからのチームメイトであるフェルナンド・アロンソは「悪物」だったと明かした。

 ストロールは来季、レーシングポイント時代から数えてアストンマーティンでの5年目のシーズンを迎える。そのチームメイトとなるのがアルピーヌからの移籍を発表したアロンソであり、ストロールにとっては現在のセバスチャン・ベッテルに続いて、ふたり連続でF1ワールドチャンピオン経験者とのペアとなる。

「F1における偉大なライバルのひとり」長年に渡り戦ってきたベッテルの引退にアロンソが賛辞

 フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)は、2022年シーズン限りでの引退を発表したセバスチャン・ベッテル(アストンマーティン)について「F1における偉大なライバルのひとり」と語り、彼に賛辞を送った。

 2022年F1第13戦ハンガリーGP直前、ベッテルは2022年末をもってF1から引退することを発表した。2007年にBMWザウバーからF1にデビューしたベッテルは、その後スクーデリア・トロロッソ、レッドブル、フェラーリと渡り歩き、今季アストンマーティンでそのキャリアを閉じることになる。

アロンソの移籍に元チームメイトのマッサが疑問符。競争力のないマシンでは「チームと争うことになりかねない」

 元F1ドライバーのフェリペ・マッサは、フェルナンド・アロンソがアストンマーティンF1との契約を結んだことに疑問を呈し、状況次第では彼がアストンマーティンに「問題」を引き起こすと指摘した。

 8月1日、アストンマーティンF1は数日前に引退を発表したセバスチャン・ベッテルに代わり、アロンソと2023年からの複数年契約を結んだことを発表した。

 世界中を驚かせたこの発表だが、イギリスの放送局『Sky Sports』の番組『Any Driven Monday』に出演したマッサにとって、この移籍は「不思議」だったという。

フレッチェ・トリコローリのパフォーマンス実施を批判したベッテル。F1イタリアGP主催者は「非礼」と反論

 モンツァでのF1イタリアGPのレース直前にイタリア空軍のアクロバット部隊によるフライバイが行われたことを、4度の世界チャンピオンであるアストンマーティンのセバスチャン・ベッテルが激しく批判したことについて、F1イタリアGP主催者であるイタリア自動車クラブ(ACI)ミラノ支部が反論した。

 サステナビリティを追求する熱心な運動家となっているベッテルは、その批判のほとんどを、日曜日のレース開始2時間ほど前に珍しくモンツァに姿を見せたイタリア大統領セルジョ・マッタレッラに向けた。マッタレッラは、過去に何度も行われたように、レース開始15分前の国歌斉唱の後に曲芸飛行隊フレッチェ・トリコローリがパフォーマンスをすべきだと主張した人々のうちのひとりだったようだ。ACIのミラノ支部はベッテルが「礼を欠いている」と非難し、「不毛な論争をけしかけている」としたうえで、「マッタレッラ大統領と全イタリア国民に謝罪する」ことを促した。

アストンマーティンF1がドライバー育成プログラムを開始。新F2王者ドルゴヴィッチが加入、リザーブドライバーに就任

 FIA F2チャンピオンのフェリペ・ドルゴヴィッチは、アストンマーティンF1のドライバー育成プログラムの最初のメンバーとなり、また、チームのリザーブドライバーに就任した。

 ドルゴヴィッチはモンツァで行われたF2第13戦レース1で今年のF2チャンピオンに輝いたが、彼のタイトル獲得を受けて、アストンマーティンとのF1に関する繋がりについて憶測が飛び交った。彼らの提携関係は、アストンマーティンのドライバー育成プログラムの開始とともに、ローレンス・ストロール率いるF1チームによって正式発表された。