議論の内容は公にせずも「有意義な時間だった」とホーナー。最終戦でのペレスへのサポートを明言/レース後インタビュー

 2022年F1第21戦ブラジルGPのレース終盤、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがセルジオ・ペレスに対して順位を戻さずフィニッシュしたことが話題になった。フェルスタッペンは「過去に起きたこと」を理由に順位を戻さなかったというが、チーム代表のクリスチャン・ホーナーは、憤るペレスに無線ですぐさま謝罪を行った。

 ホーナーはレース後、今回の件について話し合いを行い、すでに最終戦に向けて集中していると明かした。そして、ペレスがドライバーズ選手権で2位を獲得するために、フェルスタッペンもチームもサポートを行うつもりだと語った。

フェルスタッペン、“過去に起きたこと”は「言うまでもない」と明かさず。チームとして前進すべきと語る/レース後インタビュー

 2022年F1第21戦ブラジルGPの決勝レースが行われ、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは6位でレースを終えた。レース終盤、ライバルをパスするためにレッドブルはフェルスタッペンと僚友セルジオ・ペレスの順位を入れ替えた。ところがフェルスタッペンはライバルを追い抜けず、さらには順位を戻すよう指示を受けたにもかかわらずそのままの順位でフィニッシュした。

 フェルスタッペンは「過去に起きたこと」を理由に順位を戻さなかったと説明したが、その「過去に起きたこと」が何なのかまでは明かさなかった。しかしそれでも、最終戦では選手権2位を狙うペレスに協力すると語った。

2022年F1第21戦ブラジルGP決勝トップ10ドライバーコメント(1)

 2022年F1第21戦ブラジルGPの決勝レースで6位~10位に入賞したドライバーたちが日曜日を振り返った。6位~10位のドライバーはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)、セルジオ・ペレス(レッドブル)、エステバン・オコン(アルピーヌ)、バルテリ・ボッタス(アルファロメオ)、ランス・ストロール(アストンマーティン)だ。

レッドブル&HRC密着:順位を戻さなかったフェルスタッペン「今度は協力する」と約束。代表は憤るペレスに謝罪

 F1第21戦ブラジルGP土曜日のスプリントに続いて、日曜日の決勝レースでもメルセデスに完敗したレッドブル。3番手からスタートしたマックス・フェルスタッペンはルイス・ハミルトン(メルセデス)との接触によって6位、チームメイトのセルジオ・ペレスは7位に終わった。今シーズン、レッドブルが表彰台を逃したのは開幕戦バーレーンGP以来だった。

 しかし、このレースで多くの人々の注目を集めたのは、レッドブルが敗れたことよりも、レース終盤にかわされたふたりのドライバーとチームとの無線内容となった。

レッドブルF1代表、ペースに落胆も、ドライバー同士の関係には懸念なし「すでに和解。マックスは次はチェコを助ける」

 2022年F1ブラジルGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは6位、セルジオ・ペレスは7位だった。

 フェルスタッペンはペレスのランキング2位獲得のために協力することを拒否して「拒むには理由がある」と主張、ペレスは、返してもらえると思ったポジションをフェルスタッペンが返さなかったことで「彼が本当はどういう人間か分かった」と憤り、チーム内のテンションが高まった。ペレスに謝罪したホーナー代表は、その後、チーム内で話し合いを行い、問題は解決したと述べている。

「彼が本当はどういう人間なのか分かった」ペレス、ポジションを返さなかったフェルスタッペンに怒り/F1第21戦

 2022年F1ブラジルGP決勝で、レッドブルのセルジオ・ペレスは7位を獲得した。4番グリッドからポジションを守って走行、ルイス・ハミルトン(メルセデス)とマックス・フェルスタッペン(レッドブル)の接触の後、2番手に繰り上がった。

 セカンドスティントの終盤にハミルトンに抜かれて3番手に。ソフトタイヤのセットが残っていなかったペレスは最終スティントでミディアムを装着。その後、セーフティカーが出動、リスタート後にペレスはソフトタイヤ勢に抵抗できず、カルロス・サインツ(フェラーリ)、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、フェルナンド・アロンソ(アルピーヌ)に連続して抜かれた。

チームオーダーに背きペレスへの協力を拒んだフェルスタッペン「理由は過去に起きたことと関係」レッドブル/F1第21戦

 2022年F1ブラジルGP決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは、レース序盤の接触とペナルティが影響し、6位という結果だった。

 レース序盤のセーフティカー後のリスタートで、フェルスタッペンは前を行くルイス・ハミルトン(メルセデス)に仕掛けた際に接触、フロントウイングの一部を失い、ピットに入らなければならなかった。このインシデントについて、スチュワードは、大部分の責任がフェルスタッペンにあるとして、5秒のタイムペナルティとペナルティポイント2を科した。

F1第21戦ブラジルGPスプリント トップ8ドライバーコメント(2)

 2022年F1第21戦ブラジルGPのスプリントが行われ、1番手〜4番手のドライバーが土曜日を振り返った。1番手〜4番手のドライバーはジョージ・ラッセル(メルセデス)、カルロス・サインツ(フェラーリ)、ルイス・ハミルトン(メルセデス)、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)だ。

レッドブル&HRC密着:「周回を重ねるにつれグリップが失われた」マシン自体に問題か。失速の原因はタイヤ選択以外にも

 F1第21戦ブラジルGPのスプリントの勝敗を分けた直接の原因は、スタート前のタイヤ選択だった。多くのドライバーがスプリントでソフトタイヤを装着したのに対して、レッドブルとマックス・フェルスタッペンはミディアムタイヤを選択した。スタートでミディアムを選択したのは、フェルスタッペンとニコラス・ラティフィ(ウイリアムズ)だけだった。

 一般的にソフトはミディアムよりもグリップ力が高く、ミディアムはソフトよりも持久力があると言われている。したがって、2番手のフェルスタッペンがスタートで3番手以下のミディアム勢を抑えれば、あとはポールポジションからスタートするケビン・マグヌッセン(ハース)さえとらえれば、優勝する可能性は高いと考えられた。

レッドブル代表、想定外の敗北と認めるも「今日のタイヤ戦略によって、日曜決勝が有利になる」/F1第21戦スプリント

 2022年F1ブラジルGPの土曜スプリントで、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは4番手、セルジオ・ペレスは5番手という結果だった。

■レッドブル・レーシング
チーム代表クリスチャン・ホーナー

 ソフトタイヤはレンジが狭いと感じていたため、ミディアムでスタートすることにした。レース前半を乗り越えられれば、問題ないと考えたのだ。ところが実際走ってみると、予想していたよりデグラデーションがひどいことに気付いた。その上、今日のメルセデスのマシンは速かった。このふたつの要因により、彼らを抑えきることができなかったのだ。