FIAが2023年の暫定版ドライバー・カテゴライゼーションを発表。50名以上がシルバーからゴールドに格上げへ

 FIA国際自動車連盟は10月7日、2023年1月から有効となる、ドライバー・カテゴライゼーションのレーティング一覧を公開した。このリストでは、レーティング基準の見直しの一貫として、多くのドライバーがシルバーからゴールドへとアップグレードされている。

 177ページにおよぶこのリストは、SROモータースポーツグループが提案し、この夏にFIAが承認した新しいシステムが、来季のスポーツカーレースにおけるランアップとグリッドをどのように形成するかを示すものとなる。

新型ポルシェ911 GT3 RがNLS7でテストデビュー。総合3位表彰台獲得で大きな手ごたえを得る

 10月8日、ドイツのニュルブルクリンクで開催されたニュルブルクリンク耐久シリーズ第7戦で、ポルシェが2023年モデルとして導入を進めている新型ポルシェ911 GT3 Rをマンタイ・レーシングとともにテスト参戦させた。ジュリアン・アンドラウアー/フレデリック・マコウィッキのコンビで総合3位でフィニッシュし、高いポテンシャルを感じさせている。

IGTC第3戦インディアナポリス8時間はクラフト・バンブーのメルセデスAMG GT3が0.8秒差で勝利

 10月8日、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ・パワード・バイ・ピレリの一戦となるインディアナポリス8時間レースがアメリカ・インディアナ州のインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行われ、クラフト・バンブー・レーシングの77号車メルセデスAMG GT3(ダニエル・モラド/ダニエル・ジュンカデラ/ラフェエル・マルチェッロ)が、AFコルセの71号車フェラーリ488 GT3 Evoを抑え、優勝を飾った。

 77号車のマルチェッロは、終盤に繰り広げられた71号車との接近戦を制し、フェラーリを駆るアントニオ・フォコに対して0.8秒の差でフィニッシュラインに逃げ切った。これによりメルセデスAMGは、最終戦を前にIGTCのマニュファクチャラーズタイトルを決めている。

【動画】コルベット・レーシング、開発中の『Z06 GT3.R』初公開。外装はカモフラージュ

 コルベット・レーシングは10月6日、2024年の市場投入に向けて現在開発を行っている新型GT3マシン『シボレー・コルベットZ06 GT3.R』をシェイクダウン映像によって初めて公開した。

 シボレーが製作する最初の“コルベットGT3”であるこのクルマは、将来の登場がアナウンスされた際にティザーイメージが公開されたものの、実車の姿はこれまで一度も出てこなかった。

新型フォード・マスタングGT3、2023年WEC開幕戦『スーパー・セブリング』で正式発表へ

 フォードが開発を進めている新型マスタングGT3は、2023年3月にアメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権とWEC世界耐久選手権のジョイントイベント、通称“スーパー・セブリング”で正式発表されることが分かった。

アキュラ、2度のアクシデントによりLMDhテストを打ち切り。サスペンションに不具合も

 10月3日からアメリカ・ジョージア州のミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで行われているIMSA公認のLMDh開発テストにおいて、アキュラARX-06は60号車メイヤー・シャンク・レーシング(MSR)が3日間で2回目の事故を起こし、さらにウェイン・テイラー・レーシング(WTR)のマシンも走行をやめたことから、予定よりも前にテストを終了することとなった。

フェラーリ、開発中のル・マン・ハイパーカーをイモラのイベントで一般公開へ。新型GT3の走行も予定

 フェラーリは10月5日、2023年のデビューに向けて現在開発中の新型ル・マン・ハイパーカーを、10月30日に開催される同社のイベント『フィナーリ・モンディアーリ』で一般公開する、と発表した。

 来季のWEC世界耐久選手権ハイパーカークラスに参戦予定のハイブリッド搭載プロトタイプカーは、フェラーリ・チャレンジ・シーズンの最終戦を含むフェラーリの年次イベントの一部として、イタリアのイモラ・サーキットで初めて一般に公開されることになる。

可夢偉とコンウェイ、キャデラックでのIMSA参戦終了を正式表明。一方ハートレーは来季もアキュラで出場へ

 トヨタGAZOO RacingからWEC世界耐久選手権に参戦しているマイク・コンウェイと小林可夢偉は、2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権にキャデラック陣営からは参戦しないことを、ともに明らかにした。

 ふたりは2022年、アクション・エクスプレス・レーシング(AXR)がオペレートするキャデラックDPi-V.R.の31号車(ウェーレン・エンジニアリング・レーシング)と48号車(アリー・キャデラック)のエンデュランス・カップ戦における追加ドライバーとしてIMSAに出場、最終戦のモチュール・プチ・ル・マンではともに総合表彰台を獲得したが、これがキャデラックにおけるラストレースとなった。

フォコ追い上げ及ばず、ASPトリオが耐久王に。優勝はダナイミック・ポルシェ/GTWCヨーロッパ最終戦

 10月2日、スペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットで、ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ(GTWCヨーロッパ)最終戦が行われ、ダイナミック・モータースポーツの54号車ポルシェ911 GT3 R(クラウス・バクラー/アレッシオ・ピカリエッロ/マッテオ・カイローリ組)が予選3番手から逆転勝利を飾った。

 チャンピオンシップ争いにおいては、ランキング1位でエンデュランスカップの最終第5ラウンドとなった同イベントに臨み、3時間レースの末に総合5位となった88号車メルセデスAMG GT3(アコーディスASPチーム)のラファエル・マルチェッロ/ダニエル・ジュンカデラ/ジュール・グーノン組が、2022年のエンディランスカップでドライバー、チームのダブルタイトルを獲得している。