ユナイテッド・オートスポーツ、2023年のIMSA参戦は計画なし。アルピーヌとの関与も否定的

 ユナイテッド・オートスポーツが2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権に参戦する可能性は、現在のところ低いようだ。チームの共同オーナーであるリチャード・ディーンはSportscar365に対し、仕事量を「過剰に増やしたくない」と語った。

 ユナイテッド・オートスポーツは今年のIMSAミシュラン・エンデュランスカップの最初の2戦、デイトナ24時間とセブリング12時間にオレカ07・ギブソン1台で参戦したが、その後のワトキンス・グレン6時間、プチ・ル・マン(ロード・アトランタ10時間)には参加しなかった。

盛況の陰で居場所と“優秀なプロ”を失うジェントルマン。2023年は「100%、WECから離れる」

 WEC世界耐久選手権のLMP2プロ/アマクラスに参戦するジェントルマンドライバー、フランソワ・ペロードは、2022年限りでWECから撤退し、ELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズへと活躍の場を移すことを明言した。

 LMGTEアマクラスで3度チャンピオンに輝き、今季LMP2へと復帰したペロードはこれまでWECとELMSに参戦していたが、来季からELMSへと集中するという。これは、WECのLMP2プロ/アマクラスが廃止されるとの予想に基づき、先回りした決断だ。

2023年ル・マン24時間へ招待される6台が決定。木村武史が参加のケッセル・レーシングも

 10月15~16日に最終戦ポルティマオが開催されたELMSヨーロピアン・ル・マン・シリーズのシーズン終了後、来季2023年のル・マン24時間レースに自動的に招待される6つのチームが確定した。

 ELMS LMP2選手権でランキング1位、2位となったプレマ・レーシングとパニス・レーシングは、それぞれLMP2カテゴリーでのル・マン出場が保証されることになった。

ハイパーカー&GT3盛況の余波でLMP2が消滅? クラス間のバランスに悩むWEC

 WEC世界耐久選手権のフレデリック・ルキアンCEOは、LMP2クラスが2023シーズン終了以降に段階的に廃止されるという兆候が漂うなか、2024年のグリッドについては「バランスを検討する」必要がある、と述べた。

 トップカテゴリーであるハイパーカークラスへのエントリー数が増加すること、そして来季をもってLMGTE(アマクラス)が終了、2024年以降はGT3車両を用いたクラスへの高い関心が予想されることから、LMP2車両の活躍の場に影響が及ぶ可能性がある。

 ルキアンは、LMP2がル・マン24時間レースのグリッドには長期的に存在することは認めたが、それ以外のWECのラウンドでLMP2が除外されるかどうかについては明言を避けている。

オーナーが一時拘束されたレーシングチーム・ネーデルランド、プチ・ル・マンを欠場を発表/IMSA

 9月27日、レーシングチーム・ネーデルランドは、チームオーナー兼ドライバーのフリッツ・バン・イアードの“個人的な事情”を理由に、今週土曜日に決勝レースが行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権最終戦プチ・ル・マンへのエントリーを取り消すと発表した。

 今シーズン、TDSレーシングが運営するオランダのLMP2チームは、バン・イアードとギド・バン・デル・ガルデ、ディラン・マリーのトリオでIMSAシリーズ内の“ミシュラン・エンデュランスカップ”に参戦。出場予定だった今週末の最終戦を前にポイントランキング2位につけていた。

部屋に転がり込んできたザク・ブラウンとの“運命”。苦労した30年前の御殿場生活【WEC富士でズバッと直撃/リチャード・ディーン】

 WEC世界耐久選手権に参戦中の気になるドライバーたちを取り上げてきたこのコーナー。第6回目にして最終回となる今回は、番外編としてユナイテッド・オートスポーツの共同オーナーであるリチャード・ディーンを紹介したい。

 現在マクラーレン・レーシングCEOともなっているザク・ブラウンとともにチームを運営しているディーンはイギリス出身の元レーシングドライバーで、1993年にはチーム・ルマン、1994年には東名スポーツ・オペルから全日本F3に参戦。1994年には、チーム5ZIGENから全日本F3000、1995年にはジャラーナBPダンロップBMWでJTCCの最終大会にもスポット参戦している、日本に馴染みのある人物だ。

 日本のレースに出場している時には、他の外国人ドライバーと同様、御殿場在住だったディーン。約30年が経過し、ディーン自身も56歳で迎えた今回の富士戦で、当時の様子について聞いてみた。

■トム・クリステンセンとの共通項

史上最年少ドライバーの素顔は現役高校生「驚きだった」契約の顛末【WEC富士でズバッと直撃/ジョシュ・ピアソン】

 マシュー・バキシビエール、ベン・キーティング、フェルディナンド・ハプスブルクと、WEC世界耐久選手権を戦う気になるドライバーをご紹介してきたこのコーナー。続いて紹介するのは、ユナイテッド・オートスポーツUSAの23号車からLMP2クラスに出場するアメリカのティーンエイジャー、ジョシュ・ピアソンだ。

 ピアソンは今季、WEC史上最年少の16歳でシリーズに参戦を開始するやいなや、開幕戦・セブリングでクラス優勝を果たすという衝撃のデビュー。こちらも最年少参戦となったル・マン 24時間では、初参戦ながら非凡な走りでクラス6位という順位に貢献した。

『JUMBO』CEOのジェントルマンドライバー、フリッツ・バン・イアードがオランダ当局により身柄拘束との報道

 IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のLMP2クラスに参戦しているレーシングチーム・ネーデルランドのフリッツ・バン・イアードが、大規模なマネーロンダリング捜査における容疑者のひとりとしてオランダ当局に身柄を拘束されたと、複数のメディアが報じている。

ニコ・ミューラーのアウディ離脱が発表。WECのプジョー9X8陣営へ移籍か?

 アウディは9月14日に声明を発表し、2022年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権のシーズン終了とともに、ニコ・ミューラーがアウディスポーツを離れると明らかにした。声明のなかでアウディは、ミューラーがプロトタイプレースやフォーミュラEの世界で今後他のチャンスを追求できるようにするため、今季限りで契約を終了させることに両者が合意に至った、としている。