南アフリカ人初のDTM王者に輝いたシェルドン・ファン・デル・リンデ「300kgの肩の荷が下りた」

 2022年のDTMドイツ・ツーリングカー選手権で、シリーズ史上初の南アフリカ人チャンピオンとなったシェルドン・ファン・デル・リンデ(シューベルト・モータースポーツ/BMW M4 GT3)は、「子供の頃の夢」を実現したジェットコースターのような週末を振り返り、「肩から300kgを下ろした」ような気分だと語った。

最終戦も大荒れのサバイバル。シェルドン・ファン・デル・リンデが初タイトルへ逃げ切る/DTMホッケンハイム

 10月7〜9日、ドイツのホッケンハイムでDTMドイツ・ツーリングカー選手権の2022年最終戦となる第8ラウンドが行われ、大きなアクシデントによる赤旗中断のあった土曜日のレース1ではルーカス・アウアー(メルセデスAMG・チーム・ウィンワード/メルセデスAMG GT3)が、日曜日のレース2ではマルコ・ウィットマン(ワーケンホルスト・モータースポーツ/BMW M4 GT3)がそれぞれ勝利を飾った。

 タイトル争いでは、このラウンドにランキング首位で臨んだシェルドン・ファン・デル・リンデ(シューベルト・モータースポーツ/BMW M4 GT3)が2レースとも表彰台に登壇し、悲願の初チャンピオンに輝いた。

■シューマッハーとプライニングを引き金とした戦慄の大クラッシュ

ランボルギーニ育成の根本悠生がイタリアGT・エンデュランスのチャンピオンに。欧州では2度目の戴冠

 10月9日、イタリアのモンツァ・サーキットでイタリアGT・エンデュランスカップの最終戦となる第4戦が行われ、ランボルギーニが展開する若手ドライバー育成プロジェクト『ランボルギーニ GT3 ジュニア・プログラム』に所属する根本悠生とエドアルド・リベルティの19号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボが今季2度目のポール・トゥ・ウインを飾り、2022年シーズンのシリーズタイトルを獲得した。

ウルティアやロッシの強力助っ人を退け、ルノー陣営が完勝/STC2000第10戦ブエノスアイレス200km

 例年は世界各国から国際派ドライバーを招いてシリーズレギュラーとタッグを組む、おなじみの耐久戦として実施されてきた新生TC2000(旧スーパーTC2000)の第10戦『ブエノスアイレス200km』が、今季も10月1~2日の週末に開催された。

 今回はWTCR世界ツーリングカー・カップ経験者のサンティアゴ・ウルティアを招聘したシボレーYPFチームや、TOYOTA GAZOO Racing YPFインフィニア不動のエースとして活躍し、現在は隣国ブラジルで成功を収めるマティアス・ロッシを呼び戻したトヨタ陣営に対し、ルノー・フルーエンスGTを走らせるアクシオン・エナジー・スポーツSTC2000の2019年王者リオネル・ペーニャ/アントニーノ・ガルシア組が、土曜スプリントと日曜ファイナル双方で勝利を挙げ、週末完全制覇を成し遂げた。

新型“Gen3”フォード・マスタング初公開。各陣営『バサースト1000』向け特別リバリーを披露/RSC

 10月6~9日の開催が迫った南半球を代表するシリーズの祭典『レプコ・バサースト1000』のレースウイークを前に、来季2023年のRSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップへの投入が予定される新規定車両“Gen3”版の『フォード・マスタング・スーパーカー』が世界初公開された。また、シリーズに参戦する各陣営は、週末の耐久カップ戦に向けた“スペシャル・リバリー”を続々と披露している。

中嶋一貴TGR-E副会長がトヨタ86でニュルブルクリンク耐久シリーズ第7戦に参戦へ

 TOYOTA GAZOO Racingヨーロッパ(TGR-E)の副会長を務めている中嶋一貴が、10月7~8日にドイツのニュルブルクリンクで開催されるニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)第7戦、第54回ツェボターム・ADAC・バルバロッサ杯のSP3クラスに、TOYOTA GAZOO Racingジャーマニー・パワード・バイ・リングレーシングからエントリーする284号車トヨタGT86(日本名トヨタ86)から参戦することになった。

シーズン裁定2転3転のTCR規定最終年は、ロバート・ダールグレンが王座防衛に成功/STCC最終戦

 2022年のSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権シーズン最終戦、マントープパークでのタイトル決定戦が9月30~10月1日に争われたが、レースウイーク直前にスウェーデン・モータースポーツ連盟(SBF)の再調査結果が発表され、裁定が二転三転の上、従来のリザルトが復活する展開に。

 結果、選手権首位の王者ロバート・ダールグレン(PWRレーシング/クプラ・レオン・コンペティションTCR)は、週末を戦う前にポイントリードを復元してタイトル防衛に近づくと、レース2の4位入賞によりTCR規定最終年に自身4度目のチャンピオンを獲得するなど、戦う側にとっても見る側にとってもスッキリしないエンディングとなった。

スタート直後に他車と走行ラインが重なり接触。Juju「市街地サーキットをもう少し走りたかった」/Wシリーズ通信第6戦

 金曜日、初めてシンガポールを走ったJuju(野田樹潤)は、市街地コースの感想を次のように語った。

「予想していたように、路面のミューが低くて、バンピーでした。それから壁もすごく近くに感じました。コーナーも多くて、すごくテクニカルなコースという印象です」

Wシリーズ、投資家との契約が終了し資金繰りが困難な状況に。アメリカ大陸での終盤2大会は中止の可能性も

 WシリーズのCEOを務めるキャサリン・ボンド・ミューアは、シンガポールで「今シーズン残りの2レースを実施するかどうか、来週までに決定する」と語った。

 Wシリーズは、同シリーズを支援するはずだった投資家との契約が予期せぬ形で解消となり、資金繰りが厳しい状況に陥っている。残りの2戦はアメリカとメキシコであるため、輸送費が高く、数日以内に新たな投資家と契約を成立させなければ、北米大陸へ行くことはできず、最後の2大会が中止となる可能性に直面している。

日本初の本格公道レース開催へ前進。東京都とフォーミュラEが2024年開催に向けて協定を締結

 10月4日、東京都の小池百合子都知事と、フォーミュラEオペレーションズのジェイミー・ライグルCEOは、東京都庁で2024年春のシーズン10におけるフォーミュラE東京開催に向けた協定を締結した。開催場所は東京都江東区有明の東京ビッグサイト周辺となるという。