現在のピレリのウエットタイヤは「遅いし、排水量はそれほど多くない」とフェルスタッペン。改善に協力したいと語る

 ウエットタイヤの改善のためピレリに協力を申し出たマックス・フェルスタッペン(レッドブル)は、現在のエクストリームウエットタイヤは遅すぎで、「多くの水を排水できない」と主張している。

 先週末のF1第18戦日本では、2戦連続でピレリのウエットタイヤが過酷なコンディションでテストされることとなった。特にレース序盤では、コースコンディションと視界の悪さのために3周で赤旗が出された。

「これほど危険なことは受け入れられない」F1ドライバー&GPDAが雨の日本GPでの事故処理手順に抗議。FIAは改善を検討へ

 F1日本GP決勝中の事故車両回収車の出動のタイミングについて、ドライバーたちが激しく批判、これを受け、FIAは今後の改善のために「徹底的な調査」を開始したと述べた。カルロス・サインツがオープニングラップでクラッシュし、セーフティカーが導入された。激しい雨で視界が非常に悪いなか、F1マシンがまだ走行している段階で、トラックがコース上に出ていたことに、複数のドライバーたちが非常に危険であるとして怒りを示した。ドライバーたちは前がほとんど見えない状態で走っており、濡れた路面でコントロールを失いやすかったため、クレーンにぶつかり大事故が起きる可能性があったからだ。

アルファタウリ&HRC密着:「初日からタイヤにダメージがあった」状況に応じた細かな変更を施すも、鈴鹿での入賞は叶わず

 タイトル連覇を決めたレッドブル陣営が歓喜に沸く一方で、アルファタウリのスタッフたちはガレージで淡々と撤収作業を行っていた。期待されたF1第18戦日本GPだったが、角田裕毅13位、ピエール・ガスリー18位完走と、いずれも満足のいく結果を出すことはできなかった。

 同じようにウエット路面だった初日フリー走行でも、時おり速さは見せたものの最終的に角田14番手、ガスリーは19番手に終わっていた。さらに好天に恵まれた2日目は、今度は原因不明のブレーキトラブルに見舞われた。それでも角田はなんとかQ2に進めたが、ガスリーは17番手が精一杯だった。

レース短縮時の規則に不備か。中断後、再開時の取り扱いに関する記載はなし、レッドブルF1代表は「ミス」と指摘

 FIAは2022年F1第18戦日本GPのようにレースが短縮された場合、終了時にフルではない、低減されたポイントが与えられるルールを作ったが、レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、そのルールに不備があったと主張している。

 もっともホーナー曰く、鈴鹿サーキットの現場にいたFIAのスチュワード陣がルール適用でミスを犯したのではなく、2022年に行われたルール変更の文言自体にそもそも問題があったという。

キンプリさんにマギーさん、華やかなゲストたちと岸田首相来場の超厳戒態勢【F1日本GP鈴鹿パドック通信/第3回】

 みなさん、こんばんにちは。マックス(フェルスタッペン)選手がタイトルをとって、このまますんなりと日本GPを終わらせたかったのですが、決勝日にいろいろとパドックで出来事がありまして、これはみなさまにお伝えしなければ、と、筆(PC)を執ったしだいです。だって、現役の首相がF1日本GP、鈴鹿を訪問したのですからね。そりゃあ、いつもと雰囲気は違います。ではでは、さっそく、行ってみましょう!

アルボンのリタイアは接触が影響「当たった場所がラジエーターに触れて水漏れが発生」/F1日本GP決勝

 2022年F1第18戦日本GPの決勝レースで、ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは1周目にマシンを止めリタイアでレースを終えた。レース後、アルボンはリタイアの原因は接触によるものだと振り返った。

周冠宇が自身初のファステストラップ「この先に向けて自信を持つことができる」/アルファロメオ F1日本GP決勝

 2022年F1第18戦日本GPの決勝レースで、アルファロメオF1チーム・オーレンのバルテリ・ボッタスは15位、周冠宇はウエットコンディションで自身初のファステストラップを記録したものの16位でレースを終えた。

タイヤ交換を遅らせ一時上位走行のシューマッハー「インターミディエイトを履いたのが遅すぎた」/ハース F1日本GP決勝

 2022年F1第18戦日本GPの決勝レースで、ハースF1のケビン・マグヌッセンは14位、ミック・シューマッハーはタイヤ交換を遅らせ一時上位を走行したものの、18位(ピエール・ガスリーへのペナルティにより17位に繰り上がり)でレースを終えた。

ストロール「スタート前にアスファルトが乾き始めている部分に気づいたから、そこを狙っていくことにした」/F1日本GP決勝

 2022年F1第18戦日本GPで、アストンマーティンF1のランス・ストロールは19番グリッドから決勝レースに臨み、スタートではピットウォール側ギリギリを使用したロケットダッシュを披露。ウエットコンディションでの強さを発揮して12位でチェッカーフラッグを受けた。

スタートで順位を上げるも11位のリカルド「ペースは悪くなかったがタイヤ管理が問題だった」/マクラーレン F1日本GP決勝

 2022年F1第18戦日本GPで、マクラーレンF1のダニエル・リカルドは11番グリッドから決勝レースをスタートし、11位でフィニッシュを果たした。

 悪天候となった2022年のF1日本GP決勝。リカルドはスタートで8番手に順位を上げるも、赤旗中断後の再スタート後にポジションを落としてしまい、予選順位と同じ11位でチェッカーフラッグを受けた。